30°と150°のアスペクト
今日はアスペクトのこと、少し書こうと思います。でも、これはとてもマニアックなアスペクトです。
セミセクスタイルとクインカンクス
30°はセミセクスタイル。
150°はクインカンクス。
どちらも、普通はあまり使われないアスペクトだと思われます。鏡リュウジ先生の占星術の教科書では、あまり使わないアスペクトとされてました。
しかし、しかしですよ。ミカミポーラさんのところでは、講座一回分を、この30°と150°についての説明に使われてまして、30°は催眠術みたいなアスペクトで、150°は忍者みたいなアスペクトと呼んでおられました。
ほんと気がつかないんだけど、実はすごく効いていたという、くせ者アスペクトなのだそうです。なかなか、このあたりのマニアックさが僕的にはしびれます。
30°はほとんど無意識なんだけど、実は影響があって、スムーズになっているというもの。本人も気づいていないことが多いという感じ。
150°は話が通じないアスペクトで、理解もできないけど、ぶつかりもしないというアスペクト。お互いによくわからないんだけど、なんか話がかみ合わないし、やたらともつれるなという感じ。
僕の30°、150°
僕のネイタルのホロスコープの中で、まず目についたのは、牡牛座の月と双子座の火星が30°でした。
これはどういうことなのかなと思ったら、「平素からチャレンジングだけど、自分では気づいてない。」という感じかなとの説明をもらいました。
そして、150°では蠍座海王星と双子座火星があります。
これは火星の影響でイマジネーションが強くなっているということではある。ロジカルに物事を考えることで、より一層イマジネーションを膨らませてるんだけど、そのロジカルシンキングが蠍座の洞察を深めているということに、本人は気がついていない。
イマジネーションを膨らませるというのは、理詰めで考えることとは正反対のことのようだと思っているけれど、実際には頭の中で、仮にこうだったらと、あれやこれやとシミュレーションみたいなことをしまくることが、海王星にとって、より豊かな想像力を膨らませる助けになっているという感じかも知れない。
おおお、なるほど。たしかに、僕にとっては頭の中で反芻する作業というのは、とても大事で、それによって膨らませたり、こねくり回したりして、熟成させているのかも知れません。
下手すると妄想になってしまう危険性もはらんでいますが、実際にはただの妄想ではなく、これがある故に火星のチャレンジが、ちゃんとロジカルで実のあるモノになるというような、そんな回路になっていたという感じでしょうか。
月と海王星がオポジションなので、そちらに置いてはガッツリ夢を見ますし、イマジネーションにとっぷり入りますが、そこに火星が30°、150°の位置にいることで、その回路に弾みをつけたり、活性化させたりしていたのかも知れません。
乙女座金星・冥王星と獅子座水星
もうひとつあるのが乙女座金星・冥王星に対して、30°の位置にある、獅子座の水星です。
冥王星は置いておいて、金星と水星の30°というところで、まずは考えてみたいと思います。
乙女座金星は、本棚をきちんと整理して、レイアウトもきれいに見えるようにするのが好きだという感じでしょうか。それと同じように水星に関しても、頭の中で考えることに関しても、整理して、きちんと理路整然とした状態にしておきたいと思っているのかもしれません。
そして、学んだり、考えたり、書いたりするときに、参照したい本や、資料が、いつでも適切な場所に適切なものがおいてあるように、整理しておきたいと思っているというようなところ。。。これも獅子座水星と乙女座金星の30°ゆえに無意識にやっている事だったのかも知れません。
さらに、もしかしてこれもそうかと思ったのは、最近毎日続けて書いているnoteの内容に関しても、乙女座的にわかりやすく整理された文章にしたいと思っているし、文章的にもレイアウト的にも、見た目的にも、きれいにしておきたいと思っていて、それだからこそ、写真もつながりを感じるようなものを選びたいと思って、実はけっこうこだわっているということとも関係するのかも知れません。
こういうことって、この30°のアスペクトがあるからこそ、無意識のうちにできていること、やっていることだとしたら、めっちゃありがたいことですね。30°、150°のアスペクト様々です。
そこに、金星と冥王星のコンジャンクションがどう関係してるのかと考えてみると、金星のこだわり度合いが、かなりすごくなると言う感じでしょうか。すごく深く突き詰めて、しっかりと考えたいと思っているし、ほんとにちゃんときれいに、整然としたものに仕上げたいと思って、それにかなりこだわっているんだけど、実はそのことには気づいていないという感じかも知れませんね。
すごく影響があるのに、自分では無意識で気がついていないというところなど、ほんとおもしろいです。こういうことも意識的に気がつけるようになると、選択の範囲も広がるのかも知れません。
天王星をすこし遡ってみる
トランジットの天王星を少し遡らせて、ネイタル月とちょうど30°になる位置にしてみました。すると2013年3月17日になりました。これはちょうど蓮田から岩槻に引越をしたタイミングです。
ネイタル月と30°であるだけでなく、乙女座の金星・冥王星と150°、そして蠍座海王星とも150°となっています。
あのときの引越はいろいろ大変だったんですよね。大家さんも変った方でしたが、さらにご近所関係もなかなか大変で、大家さん的にもたぶん無理だと思っていたようで、とにかく引越を可能にするために、ずいぶん苦労した物件でした。
それまでにもいろんな人が借りようとしたけれど、結局近隣との関係がネックとなって、売ることも貸すこともできないという状態で、大家さんも困っていたんですね。
そういう、いわく付き物件ではありましたが、僕としては、天王星が5室に入り、引っ越すことで自然栽培の米作りという楽しみがより有利になりますし、家賃も安くできる可能性があったので、なんとか引っ越せたらと動き始めたのでした。
引越を可能にしたことのひとつは、12室蠍座海王星のイマジネーションの力があったかも知れません。12室は天秤座ですから、裏交渉というとなんですが、正直に正面からお隣さんに挨拶に行って話をしたこともあるのかなと思います。
いろいろ表に出せない事情があったので、そのあたりの経緯や、家主さんとお隣さんの長年にわたるトラブルに関する話を、唯々諾々と受け止めて、全部話を聞きつつ、こちらの気持ちや事情も話して、奇跡的にお隣さんの許可を得られたということが、引越が可能になった大きな要因でした。これはやはり12室が関係しているのかも知れません。
それと10室である、乙女座金星と冥王星の方は、この人たちけっこうしっかりしているようだという印象で見てもらえたという事もあるのかも知れません。
牡牛座月に関係してる可能性のある要素としては、自然栽培でお米を作っているということも、信用してもらえて、不可能を可能にした理由のひとつだったかも知れません。牡牛座月は6室ですし、それによって仕事は楽になる部分がたくさんありましたから、月としては引越大歓迎だったと思います。
なんだかんだ言って、それ以外にも、水星とのトラインや火星とのセクスタイルの影響もあったかも知れません。しかし周囲から絶対無理と言われていた物件を、借りることを可能にできたのは、12室海王星、10室冥王星、金星との150°のアスペクトがあったからこそ可能になったのかも知れないと、今になって思いました。
ネイタル太陽に150°の時の天王星
さらに遡って、ネイタル太陽に150°になる位置に天王星を持って来てみました。すると2009年1月30日です。
こちらはまだ川崎市の登戸に住んでいたころですが、さいたま市のさいたま丸ヶ崎自然農の会に通い始めたころだと思われます。そこで自然農の田んぼに魅了されて、結局2009年12月に蓮田市に引越を決めたのでした。こちらも引越に関係していますね。
4室の天王星ということで、自分の本当にいたい居場所というところでスイッチが入ったという事かも知れません。このあと天王星はどんどん5室に近づいていきますし、本当に楽しいと思えることを悔いなくやりたいというあの頃の思いというのもあったかも知れません。
10室の獅子座太陽は、より自分が誇りを感じられる方向に向けて、シフトしようと動き始めた時だったとも言えると思います。
結局、この年は自然農田んぼでの勉強を無事にやり通して、その年の12月に埼玉県の蓮田市に引っ越すことになった訳です。
ネイタル太陽に対して、魚座のトランジット天王星から、「自然農ええじゃないか、引越ええじゃないか」という声が聞こえてきていたかも知れません。
神奈川県から埼玉県への引越ですし、それまでやっていた仕事の形態も大きく変る可能性のある引越につながっていくわけですから、このときの変化も大きなものだったと思います。
しかし、このときにはまだお米を作ること=仕事というようなイメージはなかったので、よくわからないうちに、あれよあれよとことが動いていったという感じでした。
まとめ
今日は30°セミセクスタイル、150°クインカンクスについて書いてみました。ほんと、他ではあまり使われないアスペクトですが、しっかりと意味を見いだし、さらには催眠術的アスペクトとか、忍者的アスペクトなんて、名前をつけて呼んでしまうあたり、とてもとてもセンスを感じます。
催眠術のような、忍者のようなアスペクトということは、自分的にはステルスということかと、イメージがつながりました。見えないけれど、実は効いているということは、そこにエネルギーの流れがあるからなんでしょうね。
見えないものを見えるようにするということが、構造を理解するということであり、構造が見えて来れば来るほどに、宇宙は身近になり、自分が何者かわかってくるのかもしれないと思います。
ミカミポーラ先生の中級講座も8回を終え、半分を超えたことになりますが、全15回の講座は11月まで続きますから、まだまだ楽しめます。しっかりと身につけて、使えるようにしていきたいと思っています。(o^^o)