まだまだ冷めやらぬ天王星との会合と、そこにコミットしたことで流れ込んできたエネルギーという感覚
皆既月食、天王星食から2日経ちましたが、自分の中では何か落ち着かないと言いますか、ちゃんと決着つけたいと言いますか、なんとなくスルーするのではなく、ちゃんと見ておきたいという気持ちが強くあります。なんか不思議な感じです。この感じ。
あらためて満月の時のチャートを見ながら、あれやこれやと考えながら、だんだんと身体に起こっている変化というものを実感できるような感じがしてきました。
まだまだ腑に落ちるのには時間がかかるかも知れません。すぐには答えは出なくていいのでしょう。でも、明らかにこの変化を感じてるわけだから、そのことをちゃんと味わって、言葉としても残しておきたいと思います。
これは満月時のチャートです。
アセンダントルーラーである月は月食のまさに当事者であり、蟹座10°のアセンダントは「完全にカットされていない大きなダイヤモンド」で、ダイヤモンドの原石のイメージで、これから何か始まるの合図という感じがします。
目指すところであるMCは、魚座22°であり、「シナイ山から新しい法則を持ち、降りてくる男」ですから、これはモーゼを暗示していて、新しい啓示が示されるということともとれます。
魚座のルーラー、木星と海王星は自室回帰していて、このMCがとてもパワフルなものであることがわかり、とても意味深です。
ざっと、このチャートのストーリーを要約するとしたら、ダイヤモンドの原石がやがて、啓示を降ろすような存在となるという感じでしょうか?
このチャートでパワーを感じるのは、7室の冥王星と12室の火星です。ともに、5室蠍座のルーラーですが、お互いにクインカンクス(150°)でアスペクトしています。
150°は催眠術にかかったように無意識に働くアスペクトです。冥王星と火星は意識されることなく、無意識的に働きます。特に12室火星が何かを始めたとなると、一気に冥王星のパワーが注ぎ込まれて、消せないくらいの大火事になるかも知れません。
そしてその大元である蠍座に太陽と水星と金星があります。そしてその対面である牡牛座に月と天王星とドラゴンヘッドがあります。なので、満月であり、月食であり、さらにそこに天王星が月と重なる位置にいるということで、天王星食も同時に起こるということになったわけです。
月と天王星の合ってどんな意味があるのか、まずはそのあたりをおさえておきます。
月は肉体、感情、情緒、記憶、意思疎通。
天王星は改革、革命、突然の変化。
牡牛座の月はエグザルテーションでトリプリシティも獲得して、プラス7点と品位も高い。とても強い月に天王星が融合するわけだから、月はそれまでのパターンや常識から自由になり、気質や感性、体質にまで変化が出るかも知れない。言い化学反応が起こる場合には、月はとても軽くなるはず。
天王星は月の影響で共感力を増し、がちがちの理論ではなく、人間の感情にも配慮できるような革命家になる。
今回、天王星が月の中に吸い込まれて、反対側から出てくるまでの約40分間、お互いの理解を深める良い時間になったのでしょうか? そうであればいいなと思います。
月と天王星は11室の牡牛座17°にあります。それと向き合う位置の太陽と水星は5室の蠍座17°にあります。
太陽と月というところに焦点を合わせると、ここで何かが満ちたということが言えるでしょう。
前回の日食、もしくは月食から始まった何かがここで満了し、そして同時にそこに天王星がいて、なんらかの変化を与えられたというような感じなのかも知れません。
いや、天王星が発見されてから、初めて起こる天王星食ということから考えると、これは人類が初めて体験するものだと言えるでしょうから、月と天王星の食に向き合ったという事は、それまでの月に対して、天王星的なよりハイパーな思考を取り入れると言ってもいいような気もします。
太陽のサビアンは「自分自身の子供の父である女性」で、男性性を有した女性であり、それは両性具有的な存在かも知れません。男性性と女性性のバランスというより、等化というような次元に入っていくということが言えるのかも知れないと思います。太陽があるのは5室なので、喜び、楽しみの中での試行という感じなのかな。
水星は一度前の「いきなり笑い出す少女の顔」で、とても人なつっこく、受容的なエネルギーを持っていますから、ただ知覚認知識別するだけでないことがわかります。
蠍座の太陽も水星も品位は高くなく、金星に至ってはデトリメントですが、それでも対面の牡牛座から流れ込んできたエネルギーを受け取めて、それを自己変容のきっかけとして使うということ自体を楽しもうと言うような姿勢を感じます。
月のサビアンは「剣とたいまつの間の戦い」であり、試行錯誤することを暗示しています。最終的に自分で決めるしかないので、人には頼らず、ごまかしも嫌い、自己信頼を突き詰めていくしかないわけです。だからこそ対面にある蠍座17°の「自分自身の子供の父である女性」は、本当の自分を発見していけるのだと思います。
牡牛座17°と蠍座17°のテーマは、試行錯誤して、最終的に自分を完成させていくというようなことであろうと思います。
今回、その位置で起こった月食ですから、ここで獲得する資質は錬金術的な、トートタロットで言えば、大アルカナ14番の「アート」を思い出しました。突き詰めていくことで統合され、そこに見えてくるのは両性具有としての、自分ということなのでしょう。
そして、さらにそこに重なって起こった天王星食ということになります。
先に書いたように、天王星的な要素が、月と交わることで共感性を高め、逆に月はそれまでのパターンや常識から自由になり、気質や感性、体質にまで変化が出るかも知れないということです。
肉体的な変容ということが実際に起こったのでしょうか? 今回、月と天王星にコミットして、ずっと見ていたかったということで、なんらかの波動のようなものは浴びたのかも知れないと思います。たしかにここ数日、ちょっと普通ではない感じのテンションが続いていますからね。
ここでもういちど、この三重円も出してみます。
僕のネイタルチャートと満月、月食時の三重円です。
あらためて、完全にグランドクロスですね。ガチガチの時だと思います。たぶんこれだけタイトなチャートは生まれてから初めてと言ってもいいくらいにタイトだと思います。
不動宮のグランドクロス真っ最中ということで、いろいろ停滞していますが、しかししかし、ただいまとても大事な時間を過ごしているのだということは自覚しています。
土星の睨みが効いているうちは、しっかりと準備する期間なのだと感じていて、少しずつ少しずつ熟成して、結晶化して行く、みたいな感覚でいます。
このチャートで、やはりちゃんと忘れないでおきたいのは、トランジット太陽とネイタルACが同じ度数であるということで、今回の満月時の太陽のテーマというのは、僕が生まれてきたテーマと重なるということです。
「自分自身の子供の父である女性」ですね。
そして、そこに、水星と金星が一緒にいるということ、さらに言うなら、プログレスの水星と金星も同じ位置にいるということは、魔術師(水星)として、女帝(金星)として、ここからスタート切るときだということです。
そして、さらに今回のトピックだった天王星が愚者を示すと言うことも、僕の中ではサインだと言うことを感じています。このあたりのことがつながっていたので、これだけ天王星食をこの目で見ておきたかったんですよね。
来年四月頃には、木星が牡羊座の20°過ぎに到達してきますから、そうなると今度は火サインのグランドトラインができてくるのです。その頃にはエネルギーが変わってくると思われるので、今はじっくりじっくり熟成期間ということでいいと思っています。