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4室蟹座で月って本当なの?ってところからハウスについてあらためて考えてみた

心理占星術のNICOさんの動画が上がっていたので、見てみました。職業占星術としてみていく上で、結局月って大事だというようなことですね。

何を職業として選ぶかはその人の月が何を望んでいたかを反映していることが多いので、そこを見ることはとても大事と言うことです。

その根拠としてあげておられたのが、MCーICの軸の根っこに月があるからということをあげられていました。これは1室を牡羊座としたときに、4室が蟹座で、そのルーラーが月であるということから来るものです。



これについて何を考えたかということについては、このノートを書き始めた最初の頃に、何度も書いた、ナチュラルホイールとカルディアンオーダーの違いというところから始めないといけません。

たとえばこんな感じで、カルディアンオーダーとナチュラルホイールについて、あれやこれやと考えていました。

たしかに現代占星術ではナチュラルホイールの方が当たり前のように使われていて、カルディアンオーダーは忘れ去られているようにも見えます。かろうじて、ホラリー占星術の中では出てきますが、一般的ではないというのが現状だと思います。

僕も最初は松村潔さんの本から入りましたから、1室が牡羊座で2室が牡牛座で・・・12室が魚座と対応していて、それが人間の成長物語にも対応しているという説明は、とても魅力的な解釈だと思いました。

ところが、ミカミ・ポーラさんの講座を受け始めて、ホラリー占星術の本を読んだりもして、元々はカルディアンオーダーでハウスは構成されていて、それぞれのハウスにはハウスルーラーというものもあるということを知ってから、ハウスの見方について少し考えが変わってきました。

心理占星術では、4室は蟹座に対応しているから月である、ということになりますが、カルディアンオーダーでは4室のハウスルーラーは太陽であり、それだとちょっと違うよねとなります。

カルディアンオーダーで月はどこにあるかというと、7室のハウスルーラーと、3室のジョイのところにあって、4室とは関係ないという事になるのです。

カルディアンオーダーから見ると、4室は太陽ですから、4室の意味である「わたしの居場所」を作る上で大事なことが、「誇りと尊厳」であり、その居場所において尊敬を得るような振る舞いが要求され、それを満たして初めて、「わたしの居場所」を得ることができるというような解釈になるわけです。

MCーIC軸を根拠とするならば、人それぞれのホロスコープによって変わってくるという方が、正解という気もします。

僕の場合でしたら、ICは水瓶座ですから、土星、天王星というのが、根拠ということになるはずですし。。。

ただ、天体の年齢域ということを考えれば、月は一番幼い時期ですから、その頃に望んでいたことが、将来の職業選択に関係するであろうということはあり得ることだと思うので、職業選択を見ていく上で、月を見ることが大事だということはたしかに間違ってはいないと思います。

もっとも、ここにメスを入れたのが、マドモアゼル愛さんの月欠損理論でもあるわけで、このあたり、月を巡っての解釈はほんとうにいろいろあっておもしろいと思います。


これを書いているのは、ナチュラルホイールとしてのハウスという考え方も、たしかに捨てきれないからなんだということを思いました。

1室「わたし」、2室「わたしのモノ」、3室「わたしの考え」4室「わたしの居場所」、5室「わたしの喜び」、6室「わたしの面倒事」

この並びは、たしかに牡羊座は自分にこだわりますし、牡牛座は所有、肉体、食べることに関係しますし、双子座は言葉を話し、いろんな考えを巡らせます。そして、蟹座は自分の居場所を作りますし、獅子座は自分らしいパフォーマンスを追求するので、わたしの喜びと言えなくはありません。乙女座は実益ですし、ちゃんとしようとしますから、6室の面倒事を解決することと、つながっているとも言えます。

7~12室に関しては1~6室の反転した位置であり、わたしがあなたに変わるということで、同じように見ていくことができますから、こうして見ていくと、ナチュラルオーダーもまた意味が通っているということは思います。


このあたりについて、自分の中でまだしっかりクリアできていなかったということなのかも知れません。それでNICOさんの説明を聞いて「あれ?」と思ったのですね。

そう、今あらためて考えてみると、むしろ、両方を合わせて見ていくというスタンスもあり得るということだと思えてきました。

たとえば、4室が蟹座でルーラーが月だとしたら、イグザルテーションの木星やトリプリシティの火星もそこに絡めて見ていくことになります。蟹座は月だけではなく、木星や火星も大事な要素だということも忘れてはいけないですね。

そこに、さらに加えて、カルディアンオーダーにおけるハウスルーラーが太陽ということを加味して見ていくことで、居場所を確保するためには太陽(誇りと尊厳)が必要だということがわかります。


そういう意味では、やはりどちらかが正しくて、どちらかが間違ってるということではないという視点が必要なのでしょう。

以前、カルディアンオーダーとナチュラルホイールについて書いたときには、カルディアンオーダーの方が本来の流れで、ナチュラルホイールの方が後付け的なことであるとしましたが、どちらが先とか後とかいうことでもないのかも知れません。

それと月~土星にいたる成長の順番ということも付け足して、複合的に見ていくときに、立体的な解釈が可能になるのかも知れないと思います。

その中に月にこだわりすぎて幼年期の殻から脱却できていない人にとっては、マドモアゼル愛さんの月欠損理論的な応用として、月があるハウスの対面のハウスに活路を見いだすことで、月の殻を破るという方法論も使えるということになるのでしょう。


ふむふむ、明日の皆既月食と天王星食を前にしてという、このタイミングで、けっこう大事なことに気がつけたのかも知れません。

このあたり、ハウスの順番ということと、月についての考え方ということについては、ずいぶんとしつこくいろいろと書いてきましたから、このタイミングでこういう理解に至るということは、なんとも言えず不思議な感じがします。

やはり、月食、天王星食ということと、足の満月チャートの太陽の位置が僕のネイタルACとコンジャンクションしていて、DCに月と天王星がコンジャンクションしているということで、僕個人にとって大きな意味のある日になるのではないかと思っていましたが、今日、書いてることもその一環なのではないかという気がしてきます。


だんだんと視界が良好になってきた感じがしますね。(*^-^*)





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