水星は知性💦
水星という惑星
今日は水星について書いてみようと思います。水星は太陽系の中で一番内側の軌道を回っている惑星です。太陽に近いので、条件の良いときに、明け方か、夕方にかろうじて見えるだけですし、また太陽系の中では最も小さい惑星ということもあり、あまり人の目にとまることのない星と言えます。
おもしろいと思うのは、公転速度が88日で、自転周期は58日ということです。太陽の周りを2周公転する内に、3回自転するというような回転をしています。
さらに58日は29日×2なので、月が地球の周りを回る周期の2倍という関係になっています。
すべての回転は知性の表れであるとするならば、そこになんらかの関係性、法則のようなものがあるのかも知れないなと思ったりもします。そのうち、そういうことも解き明かされる時代が来るのではないかと思っています。
※ここで間違いを発見したので加筆修正します。(7月18日)
今日、ふっと思い立って、水星の運行をシミュレーションしてみました。
1自転は約2/3公転ですから、ある夜明けの地点から計測を始めたとしたら、1自転終了の時にはまだ昼過ぎです。
2自転目終了の時にようやく夜に入り、3自転目が終了するくらいの時にようやく2回目の夜明けになるんですね。
夜明けから次の夜明けまでをその惑星における一日と定義すれば、水星における一日とは、地球時間では58×3=174日、もしくは88×2=176日あたりということになります。これだけ自転周期と公転周期が近いと1自転=一日ではないのだということを理解しました。その後で調べてみると水星の一日は176日と書いてありました。
(加筆終了)
双子座、乙女座を季節の観点から見てみると
ちなみに西洋占星術では水星は「知覚」「認知」「識別」「技能」を表わします。ここで注意する点は、水星=おしゃべりではないということです。理由は次のところで説明しますね。
水星は双子座と乙女座のルーラーですが、まずはそのあたりを説明してみようと思います。
まずは双子座を季節の観点から見ていくとしましょう。季節は春から初夏のあたりです。さて田畑の場所も確保した、種も蒔いた、すでに芽吹いて、順調に作物は育っている。どのように育てればいいのか、どんな工夫の仕方があるのか、情報が欲しいと思う頃。そして、他の人はどんな風に育てているのか、今何をしているのか、いろんな人から情報を得たいと思うときです。双子座は、情報を得たいので、必要があれば話しますが、情報が欲しいだけであって、けっしておしゃべりが好きと言うことではないのです。
では次に乙女座はどうでしょう? 乙女座を季節の観点から見ていくとしたら、まだまだ暑いけど、もうすぐ収穫の時期が近づいてきています。どのように収穫するのか、その段取りとか、方法とか、道具が足りているのかどうか、道具が壊れてはいないのか、それらを調べて、必要があれば、修復したり、買い足したりして、収穫の準備をします。
少しでも無駄なく、完全に収穫したいので、徹底的に準備しようとするわけです。なので、そこに必要なのが、水星の識別能力であり、技能であり、知恵ということになります。
双子座も乙女座もどちらも頭を使って考えて、工夫して仕組みを調べて、準備するという点で、ともに「水星」をルーラーとしているというのは、とてもよくわかります。
このあたりのサインを季節で見るというのは、こちらのページで詳しく書いたので、ぜひ読んでみてください。
水星は8才~15才
また、年齢期で言うならば、水星期は8才~15才頃と言われます。0才~7才が月期で、幼年期を表わしますから、それから言うと、水星期は小学生から中学生に当たる年頃です。
それまでは家と近所しか知らなかった子供たちが、学校に行き、同じ年頃の他人と出会い、ともに学び始めるときです。そこで他者との関わりかたを学んで行きます。ですので、文字を学び、言葉を学び、知性のベースになるところを発達させていくのが、水星期という事になります。
「水星」は冷たくて乾いています。冷たくて湿った「月」は、何でも取り入れて、くっついて溶け合おうとします。
それに対して、水星もやはり冷たいから、月と同じく取り入れよう、取り込もう、吸収しようとします。
しかし、この後は月と違い、水星は乾いているので、取り入れたものを、違いを明確にして、固めて、記憶に定着させていきます。
冷たくて湿った月と、冷たくて乾いた水星の違いがこれでなんとなくわかるのではないかと思います。
エレメントによって変わる水星
しかしながら水星は、それが存在するサインのエレメントによって、現れ方は違ってきます。次はそのことについて書いてみようと思います。
まず「地」のサインにある水星はどんな振る舞いになるでしょう。
「地」のサインは牡牛座、乙女座、山羊座のどれかということです。地のサインは冷たくて乾いてますから、何かを学ぼうとするときに、まずは過去のやり方から入ろうとします。
過去の乾いた情報、前例を探したり、そのまま過去のデータを探したり、過去問を解くというようなところから始めるという感じですね。
そして、それらの情報を乾かして、相違を明確にして、しっかりと固めることで自分の記憶として定着させるということになるわけです。
次に「水」のサインの水星はどうなるでしょう。
「水」のサインは蟹座、蠍座、魚座のどれかです。水は冷たくて湿っています。冷たいわけですから、まずは過去の情報にアクセスしようとします。
しかし湿ってますから、誰かわかっていそうな人にくっついて、そこから聞き出すという方が、頭に入るでしょう。そこで得た情報を乾かして、相違を明確にして、固めることでその人自身の記憶となります。
「火」のサインの水星はどうでしょう。
「火」のサインは牡羊座、獅子座、射手座のどれかです。火は熱くて乾いています。熱いので、過去の情報ではなく、新しい情報に目が向きます。常に新しく乾いた情報に接するとき、目新しいことを学ぼうとしているとき、より頭はさえるでしょう。
内から外にエネルギーは向かいますから、授業を聞きながら、すぐに質問したり、どんどん受け答えしながらやっていく方が、より頭に入ります。アウトプットしながらの方が学べるということですね。そしてそれを乾かして、相違を明確にして固めるのは、同じ水星のプロセスです。
「風」のサインはどうでしょうか?
「風」のサインは双子座、天秤座、水瓶座のどれかです。風は熱くて湿っています。熱いので、やはり過去ではなく、新しい情報に気持ちは向きます。
そしてどちらかというと複数の本や先生から学んで、比較しながら学んでいくことで、最も効率よく頭に入っていくはずです。一冊の本を学びきるとか、ひとりの先生を追いかけるというよりは、どんどんとつまみ食いしながら、放浪しながら学んでいくのに向いた人ということになります。乾かして、相違を明確にして、固めるというプロセスは同じです。
水星は12サインでそれぞれ違う
いかがでしょうか? 同じ水星でも、どのエレメントのサインにいるのかで、振る舞いは変ってきます。ここではエレメントに焦点を当てましたが、クオリティ(活動宮、不動宮、柔軟宮)によって、また違う分け方をすることができますね。ですから、12サインそれぞれに個性があり、そのサインにいる水星というのは、それぞれのサインの特徴を反映して、振る舞いは変ってくると言うわけです。
獅子座水星の僕の場合
僕の水星は獅子座にあります。熱くて乾いた「火」のサインであり、また不動宮でもあります。
火のサインですから、新しい情報に目を向けがちです。どんどん新しいこと新しいことを開拓しているときに、わくわくします。そして、思いついたことはまだ固まっていなくても、どんどんアウトプットしがちです。なので、とんちんかんな質問をしたり、的外れな勘違いで妄想を広げてしまうことも多々あります。しかし、それが「火」のサインに水星がある人の特徴であると知ってからは、どんどん声を出すようにしています。
思い返せば、何を学んでいるときでも、僕は反応する人でした。講師の人が話しているのを聞きながら、おもしろい話の時はすぐに声を出して笑いますし、ふっと「それってこういうことですか?」と口走るように質問してしまったりもします。講師の人とアイコンタクトを取るのもお手の物で、常に目立った受講生というのが、僕という人間なんですよね。
講師の方の中には、僕がいるととても話しやすいと言ってくださる方が多かったという印象があります。質問されるとすぐに答えますし、こちらかも質問しますし、対面授業という場面では、そこにエネルギーの流れを作り出すタイプという事になりますね。
これはよく言えば、エネルギーを回す人と言えますが、下手すると、うるさく悪目立ちする人となる可能性もあります。また、とんちんかんな質問ばかりするとしたら、他の人の迷惑になってしまうという可能性もありますよね。でも、それでも、そのように振る舞うことが、火のサインに水星がある僕にとっては、最も効率よく学ぶ方法であるといえるでしょう。
この、水星の意味と、サインとの関係について知ったときに、過去の自分のそのような振る舞いについて、なるほどと、ほんと合点がいったのでした。
最近はさすがに年も取ったので、年相応に少し遠慮気味にした方がいいかなと思っていた所だったのですが、やはり自分らしくいく方がいいと思って講座でもどんどん声を出すようにしています。
もっとも、今はスカイプでの講座ですから、一生懸命チャットで参加しているという事になりますね。それとシェアする掲示板でも、なるべく積極的に発信するようにしています。
今でも、先走るところがあって、まだ十分理解しきれずにシェアをして、いらないことをたくさん書き込んでしまったりもしますし、後で、やはりこれはもう少し考えてから書いた方が良かったなと反省することもたくさんあります。それでもやはり、このようなスタイルが、僕自身の水星のスタイルであり、それを大事にしてあげることが、もっとも効率よく学べる方法なんだということなんですね。今はそのように開き直って、どんどん反応し、発信もしていこうと思っています。
そういう点では、このノートに書いていることも、まだ学んでいる内容を、見切り発車的に書いているような所もあります。
しかしこうしてどんどん書いていくことが、僕の水星のやり方だということなんだと思います。そして獅子座は不動宮ですから、長期スパンで物事を見ているところがあります。特にゴールを決めないで、今はとにかく興味あることを学んでいるという感じですね。こうして、毎日ノートを更新しているのも、不動宮だからこそできているという事も言えると思います。
まとめ
さて、皆さん、自分の水星はどんなタイプで、どんなやり方が合ってると思いますか? そのようなこともホロスコープを見ていくとわかってきます。
また水星は太陽に一番近い惑星ですから、太陽が人生のテーマだとしたら、そのための礎になるのが、水星だと言えます。もし未発達の水星であるとしたら、太陽を十全に生きるのはおぼつかないでしょう。なので、水星もとても大事な星なんだということになります。あまり目立たない星ではありますが、ぜひ水星にも興味を持ってみてくださいね。