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優しい世界へ

ドセタキセル①21日目

術前化学療法の1クール目が終わる。

最初の方は腹痛と下痢で
体調が悪くなって辛かったけれど
だんだんと体調も良くなっていって
今は普通の感じで過ごせている。

また明日から2クール目が始まるので
どうなるのかドキドキする。

あとしこりが気になる。
ちゃんと抗がん剤効いてくれているのかな?
それが心配。

どうか自分に合った
最善最高の治療へと進んでいけますように…

乳がんになって
つくづく自分の人生は

健康と病気
西洋医学と自然療法
光と闇

その両極を経験して
学んでいく人生なのかなと思った。

白血病や乳がんを患って
本当に辛い経験だけれども
同じ病気を経験した人たちや
先生や看護師さんなど
医療関係の人たちの出会いに
心身を救われてきた。

死や病を身近に感じて
生きている人たちの
優しさや強さに触れて
自分をなんとか取り戻せている。

ずっと、
普通の人生
普通の生活
普通の人になりたいと願っていた。

そしてがんを患ったり
精神を病んだり
全然普通になれなくて
落ち込んで劣等感を感じていた。

でももう自分が生きる世界は
そういった世間の目を気にして生きる
普通の世界ではないかもしれないと思った。

傷ついたり
病を患ったりあるけるど
でも人の痛みを感じられる
優しい人たちのいる世界。

がんの闘病は本当に大変だけど
色んなことに気づかせてくれた。

これから私は
自分の人生をもっと受け入れてあげて
そしてそんな
ありのままの自分で生きていける
優しい世界へいきたいと思う。

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