自粛生活を通して感じたこと。仕事への想い
私の仕事は、 人の生きる死ぬには関係ないのですが・・・・
今この世界の常識が
変わる
大変な時間に、
お花や、アクセサリーをお届けする
この仕事に誇りと
感謝の気持ちを
感じています。
忘れがちだけど、
今、思い出したこと
今の思いを書きます。
自分のためにも。
お花やアクセサリーの仕事に
これから就きたい方にも
お伝えしたいこと。
私の自分の仕事について。
少し遡りますが、
神戸淡路大震災が起こったとき、
私は、27歳。
神戸の実家に暮らしていました。
全壊地域の中の、古い実家でしたが、
家が倒れたりすることなく、
不便ではありましたが、
避難所暮らしもせずに
過ごせました。
自分自身、家族を支える身ではなく
親元にいる娘だったこともあり、
不安は少なかったように思います。
ただ、自営業をしており、
当時の仕事は、
レストランやホテルで
演奏者を派遣する仕事で
自分自身も演奏しておりました。

神戸では、まだ電車も動かず、
水も出ないときに
大阪は社会が動き出したので
契約していたレストランの
営業がすぐ始まり、
奏者たちは、交通手段を
駆使したりしながらも
お仕事に出てくれていました。
被災した地区に住む奏者も多く
電車が動いてないので、
途中まで
数駅歩いて、
大阪に出ないといけないにも関わらず、
『外に出る方が楽しいし行きます♪』
と
皆、お仕事に行ってくれていました。
ある奏者は、
お家にお風呂がまだ使えないから、
演奏に行く前に、
心斎橋のお風呂屋さんに
寄って行くから
仕事に行くのが楽しみなんです〜
と
明るく話してくれていました。
当時は、自分も若く、
そのことのありがたさを、
十分に感じていなかったように
思いますが、
彼女たちの明るさと、
当たり前のように
前を向いて進む姿は、
素晴らしく、
私も後ろを振り向くこともなく
前に進んでいたように思います。
そのうち、神戸でも契約していた
レストランで営業が始まりました。
大阪はほぼ日常を
取り戻していましたが、
神戸もまだ電車も
ほとんど動いておらず、
こんな神戸で、
ピアノなんか弾いてて、
どう思われるんだろう・・・
少し不安を覚えながら、
いつもは電車で行く道中を、
慣れないバスに揺られ。
神戸のズタズタに壊れた道や
見慣れた町の、
見慣れない風景を見ながら、
悲しいとか、寂しいとか・・・
そんな風に
心が動くことすらしなかったのですが
その景色を今も鮮明に覚えています。
レストランに着くと、
一組の少しお年を召された
ご夫婦がお食事をされていました
こんな時でも来てくださるんだ。っと
思いながら、
いつものように演奏をし終え、
お二人の横を通る際、
軽く会釈をしたら、
「生きててよかったわ。
こんな素敵な音楽聴かせてもらえて。
あ〜元気になった」
と。
張り詰めた気持ちの
緊張感が解け、
人前では泣くことが無い私ですが、
目の中に涙を留めれず、
ありがとうございます、と、
小さな声で言うのが精一杯でした。
そして、25年後の今
これまで体験したことのない、
緊急事態宣言、自粛生活。
そして、解除されたと思ったら、
また、アラート発令など、
不安な時間。
今の私も、
人の生きる死ぬに関わらない
お花やアクセサリーをお届けする仕事をしています。
でもこの自粛生活中、
お元気ですか?のお伺いの贈り物や、
お誕生日お祝いのフラワーアレンジ、
<笑顔で乗り切ろう!>とメッセージ付きのマスク電報
ご自身のお家を明るい気持ちにさせる玄関リース
そして、アクセサリーも
たくさんのご注文をお届けさせていただいています。

私が今お届けしているものは、
物だけど
<物>だけじゃなくって、
気持ち
物じゃなくって、コト

人の気持ちを温かくするもの。
優しくするもの。
ワクワクするもの。
気持ちをお届けする、
繋ぐ事。
今まで体験したことのない
不安な時間の中、
気持ちを明るくしたり、
柔らかくしてくれる。
人を想う優しい気持ち。
受け取って嬉しい気持ちになる。
ワクワクする。
人としてとても大事な感情。
笑顔を引き出す、そのお手伝い・・・
ピアノの演奏のお仕事と
同じように
生きる死ぬには、
関わらないものですが、
私は、人が生きる上で
この、
人がワクワクする気持ち、
とても大切だと思っています。
改めて、今、この仕事につけていることに
感謝しています。
人の想いを届けることで、
私自身も笑顔になれる。
役得な仕事を
させていただけていると。
これからも、
魂をワクワクするようなものを
私もワクワク笑顔で
制作していきたいと思います。
笑顔は免疫力を高める一番の方法。
一つでも多くの
笑顔のタネを
お届けできますように。
どうぞこれからもよろしくお願いします。
あなたが、あなたの大切な人が笑顔になるために。
小さなオーダーもお気軽にご相談ください。
最後までお読みくださってありがとうございます。