hazimemasite

満点の星空がぶわあっという音を立ててぼくの全身を
毛布のように包む。
こんなに完璧な終わり方なんてあっていいのかとびっくりしながら、ぼくは、死にたい。
南国でしか咲かない花、親指につけて笑っていた夏。
日焼け止め塗らないの、わざとだったんだよね、と笑った。
あの子は、笑ってばかりいるなあ、不思議だなあ、とちょっとびっくりしながら、ぼくは、死にたい。
きみにきみが何人いても、ぼくはその全てを愛すよ。

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