お受験のゴール
2023年度ー2024年ご入学ーの小学校受験の結果を踏まえて感じたこと
今まで以上に顕著に、第一志望校としての熱意をお子さんは勿論、ご家庭からー面接や願書からーどれだけ感じられるかを要求された学校が印象的でした。
それぞれの学校で本年度取りたいお子様の傾向というのは必ずあります。
しかし変わらないところは重複して合格されるお子さん、すなわちある基準を上回る結果を安定して出されるお子様は毎年変わらずいらっしゃるということです。
今年は複数合格の方が何校もという方も多かったのではないかと思われます。
どの学校も欲しい子は欲しいのです。
そして、毎年聞かれる声は、どうしてこの子が合格で、この子が不合格なのか…
小学校受験というのは大学のセンター試験のように点数で足切りではありません。
ペーパー、巧緻性、行動観察、体操、絵画工作、面接、願書
これらの課題で何が合否を分けているのでしょうか。
長い歴史のある小学校受験ですが、全てその時点での子供達がどれだけの能力と可能性をもっているのかをはかる為に、1年生になればできることを前倒しで問われていることがほとんどです。
座って集中してお話し〜発問〜を聞いて、正解をだせるか。
これは小学校の教師としての経験のあるものは誰しもまずはできていてほしいと思うことです。
ペーパーや体操では思考力、身体能力がしっかり発育しいて、将来この学校の卒業生として相応しい成長を遂げる礎を持っているか。
行動観察では、人とのコミニケーションがうまくできるか。
面接、願書ではお子様の為人、そしてどんなご家庭なのか、入学してからモンスターペアレントにならないかー私立は学校の教育方針に全面的に賛同いたしますという考えがあるかどうかが問われますー
行動観察では、幼児期に広い見聞を持ったご家庭で豊かな経験をして、他に流されない正義感と強さ、優しさが育まれているか。
幼児なのに人格の素養も期待されます。
面接や願書、お絵描きなどで、どのようなご家庭像なのかをジャッジする考査内容のウエイトが大きいのが女子校です。
これらを全てクリアしているのに
なぜ合格しなかったのか?
小学校受験を経験され、そう思われた方も沢山いらっしゃると思いますが、まず、お受験自体が子供の本来の能力や可能性を点数化できるわけのない考査なので、どのような結果がでても、お子様を否定するものではないことをしっかり踏まえて臨まれることが大切です。
指先の巧緻性のお話を以前にもしましたが、幼児期のお子様はオムツが早く取れるが取れないかと同じように、早くから器用に筆記具を操り、絵もどんどん描けるお子様もいらっしゃいます。
何度やっても箸移しやハサミの持ち方や使い方がグー持ちからなおらず時間内に美しくできないというお子さんが、お試験に間に合わなかったのに、春休みごろから急にできるようになりましたということもままあります。
そして、長きにわたりご準備されてきても当日、何が起こるかわからないのもお試験の常です。
身体の具合は勿論、お友達に誘われて移動中に約束を守れずおしゃべりしたり、騒いだりしてしまった。
あくまでも5歳、6歳のお子様です。
様々なことがありますが、合否に関わらず、お受験にチャレンジされたことを決して無駄だとは思わないでください。
それはやった方とやらなかった方では、社会人になる時の人生の一つのゴールの結果が違うと思うと実感するからです。
前倒しでやることができない焦り、みんなができているのにと思ってしまうのが、小学校受験の迷宮です。
これだけの多くのことを小さなお子様が全て完璧にできるというのは並大抵のことではありません。
しかしながらそれぞれの成長に正しい指導とモチベーションを与えてあげれば、必ずできるようになることがほとんどです。
子供というのは可能性の塊です。
お子様と一緒に楽しんでくださいといっても、お仕事をされている、ご兄弟姉妹がいらっしゃる、そもそも子供と向き合うとついできないことで、逆効果になるようなことを言ってしまって落ち込むなど、なかなかうまく家庭学習でサポートするのは難しいことです。
しかしながら大手お教室に行かれると、毎回課題は満載です。
様々な課題に対して何が必要かをまずは見極めて、的確にやるべきことをご指導できるのがプロの家庭教師です。
お受験の合格という、第一ゴールを目指すために、何が必要かを考えたときに、一番のサポーターとなる家庭教師という選択には
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