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書くことは苦痛であった
物書きになりたいと思ってから数十年経っている自分がいて、「人生とはネタ作り」と思って生きているので、ネタはただただたまって行く一方である。
物書きになりたいと思いつつ、書くという作業が、実はめちゃくちゃに苦痛なのである。苦痛以外のなにものでもない。
パソコンに向かってちゃんと書こうとすると、完璧主義が邪魔をして何も書けない。自分で読んでは面白くないと消してしまう。
解体や土木の外仕事に携わってからは、月曜から土曜まで仕事。毎朝平均6時に家を出て、毎晩平均7時に帰って来て、お風呂入って掃除洗濯して、買い物行ってご飯を作って食べて晩酌したら、もう10時は過ぎる。
晩酌しながら、TVerでドラマやバラエティを見るのがもっぱらの楽しみで、ワインとチーズとスマホでTVerなんて言うと聞こえはいいかもしれないけれど、要は仕事から帰って来て、酒とつまみとテレビで野球観戦してる昭和の親父と、なんら変わりはないのである。
お酒を飲んで、疲れた眠たい疲れた眠たいを連呼しながら、グダグダになって歯磨きをして、うおー明日も仕事だーとか言いながら布団に横になっていつしか寝ている。
それ以上でもそれ以外でも、もう何もしたくないくらいのルーティンが仕上がって来ている。そのことに寒気もするのはなぜだろう。
家庭があって子どももいてなら、また違った風景や景色が見えていたり、風貌もイメージも違ったのだろうか。
いや、子どもがいないからこそ今の感じに仕上がったのだ、仕上げたのだ。そのことに関してはまた書きたいとは思う。
たった1日の休日も、昼前まで寝て、コーヒー飲んで、叶姉妹のファビラスワールド聴いて、独立してからは領収書の整理やお金の計算や、請求書作成や、やらなければいけないことは山積みで、そうこうしてるうちに夕方になるのでそこからプシュッとビールを開けてしまえば、いつもと変わらぬ夜が始まる(教会どこ行った!)。
独立したら少しは自由に働けるのかな、色んな所にも遊びに行ける余裕ができるのかな、とか思っていた私はスウィートハニーだった。
外注で行っていた会社はめちゃくちゃ忙しくて、気も遣うし、休ませてくださいのやの字も言えない状態だった(そのくせ年末やGWはしっかり休みをもらったのだが)。
そして今、その解体の仕事が終わり、中村は"ヒマ"を迎えた。
土木の仕事を見つけたが、数日の雨で職なしである。
かと言ってどこかに行く元気もない。
私は、
何を、
何をすればいいのーーー!!
いや、なんか書けよ!
ちゃんとした文章でなくてもいい。
スマホにポチポチしたものでいい。
なんか書こう。
こんなもん誰が読むんやとか何の意味があるんやとか考えてしまうけど、
恥ずかしさも完璧主義(を持ち合わせていたのだ、私)も何もかもかなぐり捨てて、
書いていこう。
自分は自分のままで生きていくしかないし、
自分は自分のままで生きていったらいい。
#エッセイ
#現場女子