保護猫がやってきた!仔猫を飼うために準備したものとおすすめを紹介します
わたしが初めて猫を飼ったのはいまから10年ほど前、息子がまだ目の開かない2匹の子猫を拾ってきたときからでした。
「新しく猫と一緒に暮らしたい」
そう思いペット可の今の住まいに越したのが今年の4月。
以前、地域猫ボランティアをしていたこともあり、迎えるのであれば保護猫をと思っていました。
そして先日、我が家に待望の子猫がやってきました。
それまでの道のりは思った以上に長くそして戸惑いばかり。
ネット上でも情報も少なかったことから、この記事がこれから保護猫を家族にと考える方の道しるべになればと思っています。
保護猫ってどこで出会えるの?
では、保護猫を家族として迎えるためにはどこで出会うことができるのでしょうか。
まずは保健所。地区によっては「動物愛護センター」「動物保護指導センター」などの施設があるところもあります。
次にマッチングサイトがあります。
このマッチングサイトの中にも保健所収容の猫の情報があるところがあり、情報も豊富なので一度覗いてみるとよいと思います。
その他にも譲渡会や保護猫カフェ、また動物病院でも保護猫を募集している場合があります。
私が実際に応募したサイト
コロナ禍で外出がままならないこと、また以前ボランティアをしていた際にも痛感したのですがペットの譲渡にはトラブルが多いです。
ボランティア団体へ里親の申し込みをしてもそのあと連絡がない、ということも多いもの。実際に私も近隣のボランティア団体やTwitterなどで見かけた里親募集に3件応募したのですが連絡が途絶えてしまいました。
そうしたこともあり、メッセージのやりとりや応募管理などがしやすい以下のマッチングサイトを利用しました。
ペットのおうち
全国のペット里親募集情報サイト。飼い主が止むを得ず手放さないといけないペットや保護活動者が保護しているペットなどの里親募集情報が全国から寄せられているサイトです。
OMUSUBI
比較的新しいOMUSUBIは、審査制の保護犬・保護猫の里親募集サイト。
審査を通過した保護団体のみ登録しており、約170団体以上が登録しています。
ペットのおうちに比べ、ブリーダーの飼育放棄や崩壊によって行き場をなくした猫の登録が多いです。
すでに欲しい猫種があるという方はこちらの方が探しやすいと思います。
保護猫を迎えるのにも費用がかかる
保護猫であるからといって、まったく無償で譲り受けられるわけではありません。
保護猫の譲渡を行っているのは保護団体のこともありますし、個人で活動を行っているボランティアの場合もあります。
そのどちらの場合にも「譲渡費用」というものがかかってきますので覚えておくようにしましょう。
費用の目安
≪地域猫から生まれたジュエルちゃんの場合≫
譲渡費用について :
ワクチン 3,000 円
血液検査 4,000 円
ノミ駆除 1,000 円
駆虫 2,000 円
検便 1,000 円
ミルク代 3,000 円
譲渡費用 3,000 円
合計金額 17,000 円
≪バス停で保護されたタイガくん♂の場合≫
・ワクチン
・駆虫
・検便
・血液検査
・医療費一部ご負担 など
合計金額 15,000 円
≪ブリーダー飼育放棄のため保護されたたいがくん♂の場合≫
合計金額 65,000円
※お迎え費用(譲渡費用)は保護犬猫の医療費、日々のケア (食事や消耗品)費用を一部負担するものです。
応募から譲渡までの手順
応募
サイトの応募画面からテンプレートに従ってメッセージを送るところから始まります。
一例ですが、質問される内容は以下のような項目となります。
①ペットの飼育経験はありますか?
②どのような飼育・住宅環境になりますか?
③ ご家族(同居人を含む)構成と年齢層について
④ 先住ペットの有無とその年齢・性格を教えてください。
⑤ お留守番の平均時間はどの程度ですか?
⑥ 保護主による自宅訪問は可能ですか?
⑦ 里親希望動機と終生愛情と責任を持って育てるという思い
そのメッセージはいわば書類選考のようなもの。
できるだけ詳細に、保護猫を引き取ったあと終生育てられるという意志をしっかり伝えましょう。
保護猫の譲渡を受ける際の条件について
・飼育環境
今の住まいがペット可かどうか、またきちんとした間取りが確保されているかどうかなど詳しくチェックされる部分です。
動物愛護法では1匹の猫につき少なくとも畳2枚分のスペースが必要とされています(保護団体などの場合・個人の場合はこの限りではありません)
・年齢
猫の寿命が20年ほどであることから、里親となるには65歳までとするところが多いようです。もちろんこの限りではありませんが、ひとつの目安としてください。
・独身者
結婚によって飼えなくなり捨てられてしまうペットが多いことから、独身の方が里親の条件から外れることがあります。
・病気の有無、世帯年収
そんなことまでと思うかもしれません。ですが飼い主が病気で亡くなったり、飼いきれないといった問題があります。近年増えている飼育崩壊の原因のひとつにもなっています。
愛情だけでは育てることはできないということ。それだけは理解しておいてください。
ようやく譲渡が決定
さまざまな条件をクリアし、いよいよ譲渡が決定します。
ですがすぐに里親となれるわけではありません。
少し手間はかかりますが、その後のトラブルを回避するためにもしっかり譲渡に関わる手続きをするようにしましょう。
譲渡誓約書の取り交わし
これは里親となる方から猫の所有権を移す大事な手続きとなります。
通常は譲渡をする側(ボランティア団体)の方で用意をしてくれます。また、マッチングサイトでも誓約書のひな型を配布していますので、そうしたものを利用するのもよいでしょう。
譲渡費用のお支払い
先に説明をした譲渡費用のお支払いをします。
注意点としては、譲渡費用のほかに交通費を別途支払わなければならない場合もありますので確認しておくと安心です。
また、念のために譲渡元のボランティア団体や保護主さんの連絡先の確認をしておきましょう。
多くの命を預かり里親に出している方々も猫たち1匹1匹に愛情と愛着があるものです。
家族として迎えたあとも毎日の様子を伝えたり、写真を送ったりするのを忘れないようにしたいものです。
いよいよ一緒の生活
譲渡の手続きが終わり、いよいよ一緒の生活が始まります。
事前に準備するもの、また猫がやってきたあとに用意するものを一覧としてまとめました。
トイレ
いろいろありすぎて迷ってしまいどれを買っていいのか悩むのがトイレ。
自動で掃除をしてくれたり、トイレのタイミングや排泄物の量から愛猫の体調を管理してくれるようなハイテクなものから、シンプルなプラスチック製のものまで様々です。
また、猫の年齢や大きさによっても選択肢は変わってきます。
あまり大きなものですと仔猫のうちは入ることができないので、生後6か月くらいまでの仔猫の場合にはフード型の大きなものではなく、縁の高さのないプラスチックのシンプルなものを選ぶとよいでしょう。
≪私が選んだのはこれ≫
セパレート型のプラスチック製のトイレの中でも仔猫に最適なサイズで、しかも見た目もかわいい「デオトイレ 猫用トイレ本体 子猫~5kgの成猫用本体セット」。
届いてすぐに使えるようにペットシート4枚と1回分の砂がついているのがポイントです。
チップタイプの砂は同じくセパレートタイプで人気の「ニャンとも清潔トイレ」と比べて硬くて重めです。より石や砂に近い感じでしょうか。
猫の場合、トイレをするときに砂がおしりに直接つくので相性が合わないとなかなかトイレを覚えてくれない場合もあります。
トイレの砂は大抵の場合4リットル以上の大きな袋となるので、合わなかった場合のロスがかなり痛いのです。
このセットには1回分の砂がついているので、まずは砂の相性を見られるところもおすすめです。
トイレ砂
猫のトイレの砂は、素材や配合されている成分の違うものなど多くの製品があり「これ!」というお気に入りに出会えるまで本当に苦労するものです。
においなどがないものに越したことはありませんが、猫にだって好き嫌いがあります。
双方の好みが合うまで時間がかかることもありますので、いろいろと試してみるのもよいでしょう。
トイレの砂のタイプには大きく分けて3つのタイプがあります。
紙系
紙系の猫砂は吸収力が高くトイレに流せるのが大きなメリットです。
すぐに処理できるため、衛生面が気になる方におすすめ。
緑茶成分配合のものや、濡れると色が変わっておしっこの量がわかるもの、濡れると固まるものなど種類はさまざまあります。
鉱物系
砂粒が細かくて砂かきをしやすく、消臭力が高いのが特徴です。
自然の砂に近く猫がおしっこをしたあとにかきやすいので、このタイプを選ばれる方も多いようです。
木材系
木材を使った猫砂は、固まるタイプの砂とシステムトイレ用の砂があります。近年はシステムトイレが人気なので、木の砂というとシステムトイレで使えるペレットタイプの砂を指すのが一般的になってきました。ペレットタイプの砂は尿を固めずそのまま通過させます。
≪コストを抑えたいという方にはこちらもおすすめ≫
消臭力と手軽さで人気のチップタイプ。ヒノキを材料としたものが主流で、セパレートタイプのトイレに使用します。ですが4リットルで円とお高めなのがネック。そんなチップタイプと同じように使えるものとして、低価格のパイン材を使ったチップがあります。暖炉の燃料としても使われるこのチップ、なんと20リットルで2000円前後とかなりお得。
デメリットとしては、水分を含むと粉状のおがくずになるのでトイレの下のトレイがかなり汚れます。ですがまめに掃除を行えば問題はなく、またメーカーのチップからの切り替えもスムーズです。
そのほかに必要になってくるもの
・ペットシート
・ゲージ
・サークル
・ウェッティ
・爪とぎ
・ブラシ、爪切り
・首輪 ※マイクロチップを埋め込む場合は不要
マイクロチップ義務化へ
今年4月8日、環境省から発令された省令によって、販売される犬や猫に飼い主情報を記録したマイクロチップの装着が義務づけられることとなりました。装着の義務化は来年6月からとなります。
装着されるマイクロチップには識別番号が記録されていて、専用装置で読み出すことができるものです。識別番号は環境省のデータベースで管理され、飼い主情報と結びつく仕組み。犬猫を購入した人は、インターネットを通じて飼い主情報を変更する必要がでてきます。
一方で、すでに飼っているわが子については努力義務とされています。いまのところは、わが子にすぐにマイクロチップを装着しなければならないわけではありません。
ペットフードの選び方
最近では「プレミアムフード」と呼ばれる、高級志向のフードも増えてきました。フードは高ければいいというわけではなく、食いつきや添加物不使用などをもとに選ぶとよいでしょう。
私は10年前から保護猫を育ててきましたが、裕福ではなかったのでできるだけコストがかからないフードを選んできました。
そして安心であることも譲れないポイントでした。
多くのフードの中から、今回我が家の家族となった「ジュエル」に選んだものを紹介させていただきます。
※フードに含まれる添加物などについてはこちらのサイトも参考にしてください。
メインのフード(ドライフード)
コストパフォーマンスがよい、衛生的であるという点からメインのフードにはドライフードを選びました。
以前に飼っていた猫には「サイエンスダイエット」を選んでいました。
2.8㎏で価格:は¥2,336 (¥834 / kg)(Amazonの場合)
ただ今回やってきたジュエルはまだ生後2か月。
5㎜ほどの極小の粒であること、また食いつきがよいことなどから「ロイヤルカナン FHN マザー&ベビーキャット 母猫・子猫用」を選びました。
2㎏で価格は¥3,650 (¥1,825 / kg)(Amazonの場合)
ロイヤルカナンには「FHN キトン 子猫用」もありますが、「 FHN マザー&ベビーキャット」は仔猫を産んだばかりのお母さん猫と生まれたばかりの仔猫ための栄養が考えられているので、離乳したばかりのジュエルにはこちらをセレクト。
もう少し大きな月数の場合には「ロイヤルカナン FHN キトン 子猫用」でもよいと思います。ですがお高いロイヤルカナンはうちは仔猫のうちだけです(笑)
ウェットフード
ウェットフードは昔は「黒缶プレミアム」という総合栄養食をあげていましたが、缶ごみが出るのがネック。
そこでうちは数年前から発売されている「無一物 パウチシリーズ」を選びました。ボランティアをしている中で、たどり着いたウェットフードがこれ。
名前の通り、素材と水だけでできたフードですので安心感があります。
ゼリータイプなので猫もとても喜びます。
おやつ
スティックタイプのおやつと言えば「ちゃおチュール」。
猫はみんな大好きです。スティックタイプのおやつには割とたくさんの添加物や調味料がはいっていることが多く、おいしいものほど中毒性が高くなることも。
私はスティックタイプのおやつに関しては実際に食べてみることにしています。配合されている成分を見ても味まではわからないのです。
その結果、ちゃおチュールは人間の私が食べてもおいしかったんです。
味が濃いものはあまりあげたくなかったので、うちはちゃおチュールではなく「モンプチ ナチュラルキッス」シリーズのスティックタイプを選びました。
1本10gと少し少な目の量も食べきるのにちょうどいいです。
「モンプチ ナチュラルキッス」にはカリカリもあり、添加物が極力控えられているうえに食いつきがよく、価格も控えめなので猫をはじめて飼うかたにはおすすめしています。
ドン・キホーテにも置いており、情熱価格で売られているので近くにドン・キホーテがあるかたは店頭で購入するとより安く済ませることができますよ。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?