月のしずく

✴︎月の光のように柔らかな光と安らぎを✴︎聖なる夜に輝ける神託を✴︎彷徨える魂に導きの光があらんことを✴︎

月のしずく

✴︎月の光のように柔らかな光と安らぎを✴︎聖なる夜に輝ける神託を✴︎彷徨える魂に導きの光があらんことを✴︎

最近の記事

自分の中に潜む様々な質

私は、あの日下北沢にいた。 三角形をした白いレースの被り物を見つけた。 それはきれいなデザインだった。 繊細で儚げでかわいくて。 頭にスカーフを巻くようにかぶり、顎の下で結べるように 紐がついている。 この運命の出会いを果たす前に、予感はあった。 インスタグラムでちらっと目に入って とても自分好みの女の子が身に着けていたので 思わずスクショしてしまっていたのだ。 真っ黒な長髪で、すこしふんわりとウエーブがかかっており 鎖骨よりも下のロングヘア。 そして色白で二重がぱ

    • 気になる匂いと色

      一体いつからだろうか。 ほのかなにおいすら気になるようになったのは。 オーガニックや無添加を求め 合成香料などを避け続けたからか。 さすがに小学生の頃には 洗濯洗剤・柔軟剤、香水や車の芳香剤などでの 臭い酔いをして気持ち悪くなっていたとは わからなかった。 あるモノを嗅いで、ある場所にいる時のみ 具合悪くなっていた。 車内においては車酔いをしているのだと思ったし いい匂いの制服やブラウスを身につけるのが しんどい…という事実は受け入れられなかった。 皆がいい匂いだね

      • ピンクに混ざり合う

        赤色 ピンク色 茶色 この辺だろうか このネイルのカラー分類は 束の間の休息 解き放たれる 私は随分と拘束されていた気がする 自由な時間を感じられなかった こうやっている今でさえ 完全ではない にしてもこの半年でたくさん 緩やかな時間を手に入れることは 可能になった アーティストだとかつて旦那に言われて 一目置かれついた私も そう時間も経たない内に埃をかぶって 埋もれてしまった 私が能力を発揮できるであろうもの全てを 否定し続けた 時折、気遣いなのか本気な

        • 言葉が追いかけてくる

          そう、私は言葉の海に飛び込んだ。 あの瞬間。 音と触れ合って、新しいメロディーに出会った瞬間 何もかもを忘れて夢中になっていた。 音作り、曲作りとはそういうものだろう。 私にとっては。 心地よかった。 全て忘れて無に溶けた。 やっぱりそういう空間に身を置いていることが 心の安らぎであり自分らしいのだと感じた。 内向型そのものである。 逆に外向型の性質はどのくらい持っているのだろうか。 心の内に潜み、じっくりと考えたり 感性のままに選び取ったり あるいはこうやって言

          絶賛不安定

          何を隠そう、これはPMSだ。 精神がやられる。 鬱病らしきものを発症した時の感覚に似ている。 一日中テンションが上がりきらない。 さすがに人様に見せる訳にはいかないから、普段通りの自分のリアクションを演じるようにしている。 が、しかし内面の精神状態。 ここまでか。 常に何かの欠乏感がある。 セロトニンの分泌量低下か。 アロマテラピーかハーブティーに頼ろう。 一時期のように自然派な意識に戻ってきたのだ。 今週末はハーブティーの専門店に行く。 ジャーマン・カモミール

          数多くの贈り物。

          我が家は崩壊している。 それは夫婦として暮らしている 私達のことを指す。 結婚から間も無くして 誕生日や結婚記念日などままならなくなっていた。 付き合って結婚して 夫婦である私達が出会ってから 2年にも満たないうちに特別なイベントは催されなくなってしまった。 忙しい…だとか、時間がない…だとか言う 仕事を理由に。 なぜだろう。 私達夫婦は何か違う物を求めていたのか、あるいは互いに被っていた仮面が外れたか。 赤の他人同士、一つ屋根の下で暮らしたら大変なことが起きる。

          数多くの贈り物。

          私があなたを好きな理由。

          今日は彼のために色々とお買い物をした。 自分を犠牲にしてまで彼のために…などと 言うとあまりにも大袈裟ではあるけれど 少しはそのようになっていると思う。 それは、それだけ自分の思いが 彼に対して向かっているからだ。 最初の出会いから引き寄せられるものは 感じていたが、引力の強さは 付き合って一年以上経った今も変わらない。 女性は男性に対して減点方式で冷めていく傾向にある、と聞くが、私もそのうちの一人だ。 これまでの相手に対して、減点してしまうことは余儀なくされたのだっ

          私があなたを好きな理由。

          好きな気持ち。

          タイトルそのまんま。 ストレートな感情ってすごく大切。 訳がわからないくらい一緒にいるのが 楽しくて切なくて愛おしくて。 四六時中一緒にいてもどうやっても なくてはならない存在。 自分の中に大好きが溢れる度に 不思議な感覚になる。 どうしてこんなに好きでたまらないのか。 割と長く過ごしてきた感じはある。 付き合って数日や、数ヶ月のカップルでもあるまい。 神様に感謝したい。 繋がりあった瞬間に全ての謎が解き明かされるような神秘的な感覚。 欲望がぶつかりせめぎ合う中に

          好きな気持ち。

          桜色に彩られる

          久しぶりのピンク色ばかり揃えたコーデ。 エクステウィッグはピンクのグラデーションカラー。 ブレスレットはピンクに少しだけオレンジが入ったモルガナイトと透き通るような薄桜色したクンツァイトの重ね付け。 パンツはチョコレートとピンクの細かいタータンチェック柄を。 もちろんリップもピンク系統。 少し青が入ったローズ味のある色合い。 夜、仕事から帰宅してからは 赤とオレンジの影を奥に感じる大人っぽい 深みのあるピンク色のネイルを塗った。 上品でいて少しパールとラメ感が混ざっている

          桜色に彩られる

          世界線との境界で

          触れるもの、触れられぬものがある。 触れられると心躍る。 触れられないと寂しさにとらわれる。 彼との交わりの後、私は起きていた。 今までの生活とのお別れ。 頭の中でイメージする。 何回繰り返してきたのだろうか。 涙が流れた。 色んな日常がある。 これまでの生活に強い意識が向かうと 切り離すのが辛いような感覚に襲われる。 彼と共に浅く短い眠りについて 目を覚ました今は これまでの世界線の空気が薄れている。 今までの思い出や生活を 切り離していく作業。 「私は間違っていな

          世界線との境界で

          満たされるもの満たされぬもの

          刻一刻と迫ってくる。 いや、迫ってくるのではなく、己によって攻めているのか。 嫌われているのではなく嫌われていると思いたいのだろうか。 人生の一区切りをつけるべきかどうか 悩んでいる。 世界線は一つだったのに、もう一つ現れた。 私は何か望んでいたわけではない。 もう一つの世界線に繋がる場所に なんとなく押し出されただけであった。 新たな扉を目前にして、私は私自身の 解放を行なっていた。 たくさんの洗脳を自分自身にしてしまっていたことに気付く。 人間慣れっ子だ。

          満たされるもの満たされぬもの

          …運命の分岐点…

          さて、私は新しい道に踏み出せるのだろうか。 新しい未来に繋がる世界線はもう体感済である。 あとは、今の世界線を断ち切れるかどうかの話だ。 この前、嫉妬に狂い 爪を真っ青にした。 ディープブルー。 どこか限りなく青に近い緑が顔を覗かせている。 私はこの青を見ると、私自身が「しずく」であることを思い出すのだ。私のイメージカラーはこれなのだ。 新しい未来を生きるには、いつぞやのオラクルカードのごとく、通過儀礼を行うこと。 イニシエーションの出口はもう目の前だ。 そう感じる

          …運命の分岐点…

          繋がる青

          久しぶりに解放される雫。 滑り落ちる時を見た。 時の経過は残酷で、私が囚われてから 数ヶ月が経過した。 再び解き放たれる時。 否定も肯定もしない世界。静観。 そういうものに期待を寄せる心情。 私の全ては滑り落ちていった。 解放を待つ間のこと。 私は全ての出来事を記憶に留めておくことは 苦手なタイプ。 大概が頭から消え去っていく。 それを見ていつも残酷さを目の当たりにする だからメモを残したり日記に残すのだ。 様々なことを忘れる。 大切な人と一緒に過ごした愛おしい時でさ

          日常に灯る光

          私は解放されたのだ。 とりあえず、今、一人の自由時間を満喫している。 結婚してからというもの これといって一人きりになりたい…という願いは あまりなかった。 どうしても行きたい場所 食べたいもの 喧嘩をして旦那と一緒にいたくない タイミングを除いて…。 そういう暮らしをしていたはずなのだが これにいつしか変化が訪れる。 私はいつからか私ではなくなってしまった。 私ではない誰か。 そう、旦那の精神になぞらえられた私。 常に同じ時間を共有し、全てにおいて なるべく合わせる

          日常に灯る光

          過去と現実と未来と思考。

          私はまた今日も泣いていた。 心は元気だ。でも涙。 これは愛しさによるもの。 突き詰めていくと悲しい涙なのかも知れない。 彼はとても正直だ。 心のままにストレートに愛を表現してくれる。 別れ際に流れた彼の涙を思い出すと 私も込み上げてくる。 あんなに綺麗で真っすぐな涙を いままでの恋愛の中でみたことがあるだろうか。 そして私も涙。 あの瞬間に一緒に涙することが出来たら なんてロマンチックだっただろうか。 私は彼と一緒にいると嬉しくなって 悲しさが訪れるのは随分後になって

          過去と現実と未来と思考。

          〜あの日の涙〜

          私は誕生日だった。 彼を喫茶店で待っていた。 到着は遅くなっていた。 それは、私のために時間を使っていたから。 早く逢いたい気持ちを抑えて 彼のブログ記事に目を通していると ようやく現れた。 喫茶店ブロンディ。 浅草の賑やかな街中にひっそりとそこにあった。 有名なお店だったようだ。 唯一、父と母が一緒にいた場所に似ていた。 幼少期の自分。 父と母は喫茶店を以前経営していて その後、喫茶店の流れを残しつつ麻雀屋に改装した。 レトロな喫茶店に入ると

          〜あの日の涙〜