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母と、私の反撃日記 7
友人宅に行く、前日。私は、外出していた。
外出中も母に、絶対行くから!と言われ続けている最中、イライラが爆発し、返事をしていた。絶対に来て欲しくないと思っていたので、最後まで戦おうと覚悟していた。
『貴方は、大切な娘であり最愛の娘です!私のことを嫌いでも私は行きます!』
「だから、何ですか?来るなら勝手にどうぞ。最愛の娘だと言うのであれば、私の事を信じてほしかったと思います。目を覚まさせなければ、って本当に私の為ですか?」
『貴方の為以外にありますか?』
「その”貴方”が、必要ないと言っているのです。信じてもないくせに色々言わないでください。私は悲しかったし傷つきました。」
『私だって悲しいです!勝手に就職決めて!』
(母は、仲間外れにされた、と言う被害者意識を持っているのだろうな。)
私としては、大切な就職だから自分で決めたかったのだ。
『私だって傷ついています。貴方の友達に警察に通報しろと言われて・・・』
私のスマホを没収した時に、画面に出ていた友人の返信の事を言っているのだろう。そして、この言葉を聞いて本当に実感した。
ああ。自分がどこまで異常な事をしているか、本当に分かっていないのだな、と。
「それほどのことをしているのですよ。私は自分の身を守るために行動します。私は、お母さんが何と言おうと、法的にも社会的にも成人であり、その成人の決めたことを、例え親であっても捻じ曲げることはできません。」
『成人でも一人では生きていけないのです。』
どこまでも、家族と言う仲間内に引き摺り下ろそうとする姿勢に反吐が出る。
「もし、一人で生きていけなかったとしても、今から生きていこうとしている人の意思を妨害する権利もありませんよ。」
『娘が不幸になる姿を見たくないのです。』
「不幸になると断言できる理由は何ですか?」
『今の貴方の考え方です。なぜ私を否定するのですか。』
否定していると言うよりは、自立の為の障壁でしかないのだ。どこまでも被害者意識をもち、私は悲しみに暮れるヒロインなのだ、と言う訴えをしてくる。
いい加減にしてほしかった。
『貴方の自立とは何ですか?』
「親の考えから離れることです。今の私に親の考えは必要ありません。」
『今までも好きに生きてきたじゃないですか。全て事後報告。私の意見を取り込んだことなんてなかったじゃないですか。』
「貴方の考え方を含めた上での事後報告ですよ。好きに生きて何が悪いんですか?」
『今まで通り好きに生きていいですよ。それが貴方だから。ただ、家族は必要ですよ!』
(家族、家族、家族って。そういって、子離れできてないだけじゃないか。何で理解できないんだ。)
憤りを隠せなかった。
「そんなこと誰にも分かりませんよね。必要時にいればいいんじゃないですか。家族なら。弟が話してきたら、出来うる限りの支援をしますよ。私はそのスタンスをとります。」
『今までうちもそのスタンスでしたよね?会社の件に関して、貴方が異常に家族を切り離すからこんな状態になったんですよね?もう一度冷静に考えてください。うちは、お互いの生活には干渉しないスタイルでしたよね?でも何かあればみんなで相談すると言うスタンス。』
いつからそんなスタンスだったのか教えて欲しいくらいだった。家族全員で顔を合わせてご飯を食べる事なんてそんなに無かったし、話し合ったこともほぼ記憶にない。何なら記憶に残っている話し合いと言うようなものは、お正月には全員が揃って新年の抱負を言うくらいだ。
「私はそこで話し合いに入った覚えはありませんよ。そんなスタンスがあったのですね。」
『今回の就職の件も、あまりにも方向が違いすぎたので、皆んなで心配していたのです。』
普通の心配では終わっていないと理解できておらず、話の方向性が飛びまくって核心を答えられないこの母親とのやり取りは、まだまだ続いていく。
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