“電話が苦手”を軽く見る人に読んで欲しい、電話が苦手な3つの理由
こんにちは、杏鎧 蒼(あんがい そう)です。僕は現在、抑うつ状態でたまに気が酷く落ち込んで作業が手につかなくなります。酷い時は食事ができなかったり、眠れなかったりといった具合です。
皆さんは電話が苦手という人に会ったことがありますか? 僕は電話が凄く苦手で、それを事前に言って理解を得てもらおうとします。しかし、多くの人は「電話が苦手? 何それ?」という反応を見せます。こういうのは特に高い年齢の方が多いです。昔はスマホやネットが今より普及しておらず、電話で話すことが当たり前だったからですね。なので、電話で会話が出来ない人間を理解できない人が多数います。そういう人たちに、今から僕が語る電話が苦手な3つの理由を聞いて欲しいです。
①電話以外に対話手段が多すぎて時間を取られる電話が煩わしい。
最初の理由はこれです。今の社会では電話だけでなく、メール、SNS、チャット、ビデオ通話等の様々な対話手段があります。電話だけ受け、「ハイ、終わり」という訳にはいかないのです。SNSで返信して、チャット返して、メール確認して……そこに電話も加わると煩わしく感じてしまいます。メールやチャットは文体だけで、見る→考える→返信で済みますが、電話は、かける(かけられる)→取る(取られるまで待つ)→5分以上の会話→終わり……と文体より時間が取られる印象があるのです。電話をかける時間を互いに捻出しなければならないのも嫌なんです。それならチャットでやり取りして終わらせた方が早く感じてしまいます。
「文字を打つ時間より会話する方が早い」……よく言われます。確かに、その点だけにおいてはそうです。しかし、考えてみてください。電話をかけるまでのプロセス、かけてからのプロセスを考えれば、よほど長電話でない限り、チャットと時間は変わらないように思います。
②電話のメリットが分からない。
次は電話にメリットがないことです。文章は記録に残り、互いの時間が自由な時に対話できるメリットがありますが、電話は互いの時間を縛り付ける不自由さがあります。別に電話でなくとも、ビデオ通話でいいと思うんです。企業のやり取りも電話でなく、メールやチャットの方が定型文を送るだけなので、効率が良いですよね。電話だけにしかないメリットが僕には分かりませんでした。
③心身負担が大きい。
これは僕のような鬱関連の病になった人なら共感できるのではないかと思うのですが、電話は精神負担が凄くかかります。
「え? 対面で話す方がキツいんじゃないの?」
いえ、違うんです。電話が一番つらいのです。電話は相手の声だけ聞こえ、顔が見えません。それはメリットでなく、デメリットです。顔が見えないことにより、相手の受け答えをマイナスの方に想像して苦しくなってしまいます。相手の何気ない会話……「はい」「そうですね」ですらマイナスに取ってしまうこともあるのです。
「今、この人嫌そうにした」
「さっきの僕の受け答え、冷たく聞こえたんじゃないか?」
顔が見えないので不安になります。多くの人は声があった方が感情が分かりやすい、会話しやすいと言いますが、僕達のような鬱関連の病にかかった人は感情なんて表に出ません。笑うとか怒るとか泣くとかを全て奪われ、無気力に無機質に受け答えするbotと何ら変わりないので、一般人に僕達のニュアンスを受け取ることは不可能でしょう。お笑い芸人じゃないんですから、大袈裟なリアクションなんてしませんので、分かるはずがないんです。
そして、不思議なことに、対面で人と話すと驚くほど普通に話せてしまうんですよね。何なら笑う時だってあります。その人が笑顔でいてくれるからです。安心するんです。この空間に1人じゃないことに。自分が普通に話せることにプラスの気すら得られます。チャットは面倒ですが、最悪短文でも返せばいいので、電話より何千倍もマシです。
いかがでしたか。これでもまだ電話が苦手という人の気持ちが分からないのであれば、仕方ありません。僕は理解してもらおうと全力を尽くしました。分かり合えないので電話は二度とかけてこないでください。
電話が苦手とか電話が嫌いとかでなく、電話が滅びればいいのに、と思います。せめてかけてくるのは辞めてください。こちらからかけます。かけられることが凄いストレスなんですよね。コール以内に出なきゃいけない、出ろという圧迫感が。大事な電話ならなおさら赤いボタンを押せないので、あの時間、苦痛です。
最後に僕の体験談でどれだけ電話をすることが苦痛なのか語って終わります。
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