食器を洗いたくないときに見るメモ
食器洗いは好きですか? 「食器洗いが苦ではない」という人に、私は今まで人生でたった1人しか出会ったことがなく、無論それは私自身ではない。自分も使用済み食器の山に頭を抱える数多の人間のひとりだ。
片付けはできないのにやたらと料理が好きというアンバランスさ。ADHDのパッシブスキルである先延ばしグセのせいで、毎日我が家のシンクは地獄である。
食器洗いはみんな嫌いで当たり前。ではなぜこんなにも億劫なのか? 本稿では自分なりにその「原因」を考えながら練ってきた対策をまとめる。
水切りカゴにある食器を片付けるのが面倒臭い
水切りカゴが前回洗った食器でいっぱいのため、今ある食器を洗っても置く場所がない。当たり前である。が、私にとってはかなりのハードルだ。
とりあえず、「洗い物したくねえな」と思っているとき、台所を通りかかったタイミングで3つ程度でいいので食器を棚に戻す。洗ってはないが、そこに至る重要な最初のステップである。
運が良ければ気分がノって全部食器を片付けられる。そのまま食器洗いに着手できたら最高だ。とりあえず3つでいい、具合が悪い時や修羅場の際、それだけできれば大したものである。
また、貯め込んだ使用済み食器が多すぎて水切りスペースが足りなくなると一気にやる気が失せるので、できれば水切りカゴはキャパの大きいものを選んでおこう。
▲現在使用している水切りカゴ。友人宅で使っているものを気に入って同じものを即購入。少々値は張るが、狭いキッチンでかなりのボリュームの食器を置くことができる。コップ、まな板、包丁の場所がそれぞれあるのもいい。
食器の前にスポンジが汚れている
汚れて悪臭を放つスポンジはとっとと捨てて、新しいスポンジを使おう。何ならスーパーで5個98円の不織布のものをストックしておいて、2~3度の使用で取り替えてしまってもかまわない。重要なのはあなたが快適に食器を洗える事だ。
少し余裕がある人には、長持ちして泡立ちのいいウレタンスポンジをお勧めする。不織布スポンジに比べ各段に泡立ちがよいため、気持ちよく洗い物ができる。定期的に除菌成分の入った台所用洗剤(筆者は長年除菌のできるジョイを愛用)やブリーチで消毒する元気があるのならおすすめだ。
▲脅威の頑丈さのパックスナチュロン。泡も長持ちするので洗剤を継ぎ足すことが滅多にない。
▲最近はどこでも売ってるこちらをよく使っているが、最適解ではない気がしている。今後も別のメーカーの物を試して本稿に追加する予定。
キッチンスポンジは他にも様々な種類があるので、自分の使いやすいものを探してみよう。色や可愛さもモチベーションアップに貢献する。
参考:【徹底比較】キッチンスポンジのおすすめ人気ランキング22選
排水溝が詰まってしまう
私にとって一番のネックだった排水溝のつまりは、下記記事を読んで浅型ゴミ受けを3つ買うことで概ね解決した。
食器をシンクに貯め込んでいるということは、ほぼ確実に排水溝も食べ物のカスで詰まっている。まず最初にこれを「まるごと取り替える」という事で解決すれば、洗い物をすぐ始められる。
しかし汚れたゴミ受けを洗うと今度は新しいゴミ受けが汚れてしまう…。毎度完全に綺麗にはならないのが悩みだが、本気になったらストッキングでもつければいいものをやらないでいるので、自分にとって相当嫌いな作業らしい。それに気づいてからは、根本的に「完璧な綺麗を目指す」ことをやめた。少しくらい野菜のゴミが残っていても、最後に泡ハイター(後述)を吹き付けておけば問題ないと判断している。
実は食器のカチャカチャした音が不愉快なのでは?
これは私が元々聴覚過敏であるせいかもしれないが、自覚していないだけで食器がぶつかる音が苦手だったらしい。日常的にコンサート用の耳栓を使っていた時期、耳栓をしたまま洗い物をしたら随分と精神的に楽になって驚いた。普段べつに不愉快を感じないという方も、一度試す価値はあるかもしれない。
▲音を遮断しすぎるるとそれはそれで違和感があるので、ライブ用など特定の音域だけ遮断するような耳栓がおすすめだ。
耳栓をわざわざ購入しなくても、ワイヤレスイヤホン(ワイヤーありは作業の邪魔になるので注意)やBluetoothスピーカーなどで音楽をかけながら行うだけでも楽しさが全く違う。今では何か聴きたい音楽やラジオ番組があるときは皿洗いのときにとっておくようになった。工夫ひとつで結構楽しいので得した気分だ。
手が濡れることも意外と不愉快
塗れた手をタオルで拭うと手の油分がかなり抜けて乾燥しやすくなる。肌の感想はそれだけで疲労に繋がるような実感があるので、必ずゴム手袋を装着している。たった100円のゴム手袋でも、装着して食器洗いをしてみると「普段かなり皮膚からいろいろ奪われていたんだな…!」と気づくだろう。爪を育てている人にもゴム手袋は必須だ。
また、冬はいっそお湯をジャブジャブ出してしまうのもいいが、防寒テムレスがものすごく快適なのでぜひ一家に一組置いておくことを強くお勧めする。
▲あまりの性能の高さに雪山登山でも愛用されているらしい。
タイミングは疲れてない・満腹でない「朝」
私の場合、夕飯を食べたあとがいちばん家事のやる気が出ない。満腹だし、疲れているし、夜に無理矢理やる必要はない。夜は食器を水に浸けておくだけにし、そのぶん早く寝て朝に作業することにしている。
冬の場合は寒さを絶対に我慢しないことが大切だ。「寒いな」と思いながら食器を洗い終えたあとの疲労感は絶望的ですらある。足元に1人用のホットカーペットを置いたり、ハロゲンヒーターを台所に持ってきたりする。
▲何かと便利な一人用ホットカーペットは、椅子やベットなど場所を選ばず大活躍。一人暮らしならリビングもこれで充分なので、2畳のカーペットは捨ててしまった。
おすすめの台所掃除道具
最後に、私の食器洗いや台所掃除を劇的に楽にしたアイテムを紹介する。台所における労働がかなり軽減されるので、是非スーパー等で購入を検討してみてほしい。
▲油っぽい食器や調理具は水に浸すのではなくこちらをスプレー。面白いほどすっきり油がおちる。ヌメヌメしがちなタッパにも。
▲ほんの数分でマグカップの茶渋が元からなかったかのように消え去るので、最初に使ったときは面白すぎて家じゅうのマグカップを漂白した思い出が。手につかない、泡が長時間留まるなど、液体ハイターより数倍使い勝手がいい。
それでは皆様、よい生活を。
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