建築優秀主義
今東京とかでやってる建築展の多くはコンペで最優秀賞を獲った人や有名建築家が展覧会を開いたり参加してたりする。
一見すると建築展って優秀な人間しかできないものなのか?という敷居を作ってしまっているように思える。そのため建築界で展覧会を行う事=優秀な建築家に見える。
学生の展覧会では学内で選ばれた者だけが出せる全国学生卒業設計コンクール、レモン展。
建築家ではSDレビューなどだ。
どれもが選ばれた優秀な人間が集まり、その後においても優秀な人間だけが注目される世界である。
それ以外にスポットをあてずに選ばれた人間だけに注目する建築界は旧態依然とした古風な基準を設けたものでしかない。
今の時代、面白いものが作れる人間なら誰でも注目される。そこには順位や優劣は存在せず、ただ面白ければ良いだけなのだ。建築展もこの時代の変化に対応していかなければいけない。
10月に開催する群青建築展はまさにそれを形にしようと考え、企画した。
建築だけど設計以外の手法で建築に挑む人たちを集め、現代建築の最前線を特集した展覧会である。この展覧会では「優秀」というものを除き「面白い」に注目しながら声をかけさせていただいた。
優秀な人間が評価される時代はもう終わりなのだ。これからの時代は人と違うことをすることが注目される社会であり、建築展もそれに合わせたものにしていかなければ日本の建築はつまらなくなるだろう。
『群青建築展』
3.11以降の多様化した建築家たちの展覧会
主催:姉咲たくみ
会期:2019年10月18日(金)〜20日(日)
時間:10:00〜21:00(初日14時から。最終日16時まで)
会場:アーツ千代田3331
入場:無料
イベント
10月19日(土)13時より『群青の群の一つ、複数の建築』
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