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英語授業でのリテリング活動の有効性

読んでいただきありがとうございます。

今回は英語授業でのリテリング活動について書きます。

まず、リテリング活動について説明します。

私が行っているリテリング活動は、以下のような流れです。

①英語の教科書本文を一通り扱う(私の授業の方法は別の記事で書きたいと思いますが、最終ゴールを教科書本文を頭で思う出しながら書き起こすことに設定しています。)

②教科書の挿絵のピクチャーカードを提示する

③自由にその絵から想像できるストーリーを考える
 ※扱ったレッスンの重要文法事項(can, have toなど)を使った文章を必ず1文は入れることが条件

④生徒がそれぞれオリジナルのストーリーを考える

⑤オリジナルストーリーを発表する

⑥ストーリーをライティングで文章化する

以上が私が行っているリテリングの流れです。

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私が感じるこの活動の利点は主に以下のことが挙げられます。

①生徒が教科書を今まで以上に真剣に読むようになったこと

②生徒が文法を楽しむようになったこと

③英語への興味を比較的もっていない生徒も授業に積極的になったこと


まず、①について説明します。このリテリングを始めてから、生徒が教科書の登場人物や元のストーリーへ興味をもって、授業内外でそれらのこと話す機会が増えました。

「〇〇は、おっちょこちょいですよねー」

「〇〇は、絶対性格が良いです!」

そんな風に話しています。

自分がストーリーを創造する上で、登場人物の性格はとても大切です。特に内容を深く知的に面白くするには、バックグラウンドの知識を活かす必要があるのです。

そうすると元の教科書内容をしっかりと理解する必要があります。その意味で、リテリングには相乗効果があると思います。


②ですが、これも①と同様です。教科書で出てくる文法事項は生徒にとって馴染みがないものも少なくありません。例えば、現在完了は日本語では少し感覚を会得しづらいです。

しかし、生徒は自分のストーリーに合うように、文法事項を活用しようとします。こんな文章を考えた生徒がいました。

「先生、『エマはラージのことが1年生のころから好きなんです。』って言いたいんですけど、現在完了は使えますか?」と質問されたことがあります。

このように、自分が好きなストーリーとともに文法に触れると、深い理解につながるように感じます。


最後に③についてです。

私は、英語への興味がない生徒たちも活躍できる授業がしたいと考えています。その意味で、この活動は重要な役割を果たしています。他の教科と同様に英語にあまり興味をもてない生徒はいます。それは当たり前のことです。私が理科が大の苦手だったように、英語が苦手な生徒がいて良いのです。

教師として、私がそんな生徒たちにできることは、「授業の一部でも、活躍できる場をつくること」です。リテリング活動のオリジナルストーリー製作は、英語に力はあまり関係ありません。自分の想像力が一番大切です。この活動中、普段は積極的になれない生徒も主体的に活動します。

英文を考える場面では、他の協働することで文章を作ることも可能でしょう。この場面では英語力が重要なので、英語学習に積極的な生徒たちが活躍します。

このようにして、『自分の文』を作れると教科書本文よりそちらの方が覚えられる場面もみられます。


このようにリテリングには、多くの利点を感じています。1年間続ける中で、スピーキングの力がとても成長したように思います。やり方についてはまだまだ改善の余地があるので、これからブラッシュアップしていきます。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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