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ヴァローナ様と出会い、愛してしまったから②

今回のトップ画も自分で描いたヴァローナ様のイラスト。

前回までのあらすじ

アルカラストを始めて、ヴァローナ様に一目惚れをしたプレイヤー・アネモス。
一番のヴァローナ使いになってやる!と心に決め、アルカラストをプレイすることにした。
しかし、アネモスは知らなかった。
ヴァローナ様が、アルラスの中で、最も弱いと言われていた事実を!!

と、言うわけで前回の続き

今は環境も変わり、彼女が最弱と言われることは全くないと思います(※1)が、当時、彼女は最弱と評価されていました。
なぜなら、ただパーティに存在しているだけで自分で自分のHPを削っていく(以降 自傷技)恐ろしいキャラクターだったからです。

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他にも自傷技持ちキャラクターはいましたが、ほとんどのキャラクターが回復効果もセットで持っていました。回復が全くついていないのはヴァローナ様だけでした。(現在は七雄などといったキャラクターもいるので、必ずしもヴァローナだけではありません。
しかも4列以内のキャラに広く浅くくらいのダメージを与えるだけの範囲攻撃キャラクターだったため、ボス戦には向かず、結果的にわざわざ選んでまで育てるキャラクターではない=最弱とされていたのだと思います。
ただ、私は、漆黒篇にて、ヴァローナ様に騎士様と呼ばれていたイネイド君も好きだったこともあり、ヴァローナとイネイドの絆スキルである”背伸びしたい年頃”を使い、ボスもなんとかヴァローナで乗り切れていました。
このスキルはなんだかんだ結構強力なスキルではありましたので。

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しかし、漆黒篇を越え、凍土篇に入り、灼熱篇に向かっていくにつれ、次第にヴァローナ様を使っていくことに限界を感じていくこととなりました。
アルカラストのストーリーのステージは基本3WAVE制。
そう。自傷に自傷を重ねて最終的には自分の自傷技で倒れてしまうヴァローナ様では3WAVEは持たない。敵の攻撃を受けていればなおさらでした。
しかも、ヴァローナ様自身の火力は当時における最大強化までしても……正直弱かった。
自傷技であるバフが入っていなければ、ほとんど攻撃が入っているようには思えないほどには……。
だからと言って、ヴァローナ様を生かすためにヒーラーを入れることはできませんでした。ヒーラーを入れれば今度はクリアする前に火力不足でタイムアップとなってしまうから。
そして、東方篇に入ると、全くと言っていいほどヴァローナ様は使えなくなりました。
もう、ヴァローナ様を愛し続けて一番のヴァローナ使いにはなれない。
当時できる最大強化までしてもヴァローナ様は強くない。と。
涙が出るほど使いこなせなかった自分に対して悔しく、何より彼女への愛を突き通すことができなかった。
「なんだこんな最弱キャラ。使えない。」
などと酷い言葉を言ってしまったりもしました。
認められませんでした。ヴァローナを使い攻略することに挫けた自分を。何より、大好きだった彼女にそんな暴言を吐いてしまった事実を。
そして、私は一度、アルカラストを去ることとなります。
けれど、忘れようとしても、忘れられませんでした。
やめた後も、何ヶ月経っても、不意にヴァローナ様のことを思い出す。アルカラストのことを思い出す。
大好きだったのに。でも、あんな酷いことを言ってしまった。
戻っても許してもらえないだろう。戻るべきじゃない。でも……ヴァローナ様がどうしても好きだった。
とあるご縁があり、たまたまアルカラストを再度起動する機会に恵まれ、
その後、何人かの方にお帰りなさいと言って頂けたこともあり、私は再びアルカラストと向き合うこととなりました。
やっぱり、ヴァローナ様が好きだから、愛してしまったから、今もアルカラストを続けています。

当時の私に足りなかったのは、彼女を活かす最大の方法を知らなかったこと。アルカラストには彼女以外にもたくさんのキャラクターがいるという意識。彼女の使える場所はほかにもあったこと。使わなくても好きじゃなくなるわけではないこと。
そして、アルカラストは急いでプレイするものではないということでした。


※1 組み合わせ次第では。当人の技の性能自体は残念ながら変わっていません。最大強化が当時より強くなったこともあり、攻撃面、防御面等について当時に比べ上がっています。

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