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レンタル物語 

友人に「え、まだレンタルしてるの」と心底驚かれ早5年以上が経つ あの時点で既にNetflixやらの映像配信が台頭していたのだろう 

だが月日がいくら流れようともアナログ街道をひた走るナターシャは未だにレンタルである もうここまできたら店がなくなるまでレンタル人生謳歌する覚悟でいる

がしかしこの間どえらい目にあった 借りていたDVDがどこをさがしても見当たらない どうやら紛失してしまったのだ 何気に人生初の出来事で動揺した 

だいたいその映画は借りる予定のない一本だった なので本命のイギリスの連ドラを数本見終わるまで紛失していることにすら気付かなかった もうどこでなくしたか分からない

しかもよりによって新作 レンタル期間も通常のものより短かった 慌てて「レンタル・紛失」で検索してみると、まずは店舗に即連絡とあった 緊張感は高鳴るばかり

電話口の店員は穏やかだった 事情を話すと作品によって弁償金は異なるとのことだった なにせ思い入れなく借りた映画だ タイトルすら思い出せない なんちゅう客だ

するとその店員さんが新作の洋画で参考までに他のタイトルで調べてくれた 

「あ、5000円くらいですね」 払えなくはないけど大損 というのもその映画は割引クーポンで100円でレンタルしていたからだ 微妙な気分どんより沈んだ 同時に「安物買いの銭失い」という言葉が脳内を横切った

がそんなことも言っておられず店舗に向かった カウンターで会員証を提出して実際自分が借りていた映画のタイトルが判明 そして先程電話で応対してくれた店員さんはフリーズした

「すいません お客さんの借りたやつマックス高くて12000円でした‥」

‥いや払えなくはないけどもなにせ大損 しかも観てないし 100円が12000円ってダメージ120倍

これで大難を逃れたと思ってね、ナターシャ ともうひとりの天使に模した自分が優しく励ますも無念 

独特の師走感

ナターシャ





くすっとふふっとなれるような日記を、西から東、東から西へと毎日(ほぼ)やりとりしています  本日もぜひ少しの時間、のほほんしてってください かるえ&なたーしゃ