荒城に番地なし
カルエちゃん
こんばんは 祝日はいかがお過ごしでしたか
心地の良い秋晴れ続きでお出かけ日和 そこにきてのお休み、どこもかしこもここぞとばかりに混雑しているだろうと踏んでおりました
実際、旅行者や修学旅行生も一気にどっと増えた印象です 勿論地元の観光地へは行きませんが 公園や商業施設も危険だなと 人混みを避ける習慣は相変わらず抜けません
そこで思いついたのは前から行きたかった荒城 どこぞの山中に佇む、朽ちた城跡です 散策しながら石垣を愛でるのです 絶対不人気の自信あり
石垣の城に特化した本を手に意気込みます もうここしかない ナターシャ本日登城なり こころに決めました
近くにいた人たちに声を掛けました 誰一人積極的に「行きたい」と目を合わせて申し出る者はいなかったものの、出発時にはワゴン車に5人乗り込んでおりました
さあ、カーナビに入力しようと操作開始します そして気付くのです あれ、住所が曖昧 なんか出ないね 番地書いてない
すぐに同乗者がグーグルで調べてくれます あら、所在地が明確に分かりません ○○駅の近くみたいぐらいで 小さな山城だからか情報少ないのかしら
とりあえず高速に乗りました 近くのインターまで行ってから考えよう
高速に入ると、そこそこの混み具合、じゃんじゃん観光バスも通り過ぎます 活気が伝播し、ボルテージも上がります
場所がイマイチ分からないこともあって、途中途中の寄り道が盛大になりました
そしてふと空をみると陽が落ちかけていました
嗚呼落日
思いのほか日暮れが早かったことすっかり忘れていました 登城をあっさり断念 汚れていい靴履いて来てねって要らない募集要項でした
それでも思い立ったことを実行できる幸せ噛み締めました
いつの日か皆で登城を 石垣の良さシェアしたいものです ナターコ