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水辺の景色

カルエさん

一人相撲的ではあったけど仕事で大ミスをしてしまい そこそこに落ち込むナターシャです

深いため息をつきながら、同時に頭の片隅にはもう別の思い付きがありました

「広い公園でおにぎりを食べてみてはどうか」

早速その後実行してみました 肌寒くて行き交う人は長袖着てるのに、本日わたくしめは外に出る予定はなかったもので、がっちり肌見せスタイル 

寒い 

いつもの公園に足を踏み入れるのも相当久方ぶりでした 

曇り空で雨もぽちぽち降ったり止んだり ベンチで憩ってる人なんてどこにもいません

いつもの水辺のベンチに腰を下ろし ポケットから鮭おにぎりをひとつ取り出し頬張りました 海苔がご飯にしっとり張り付いて、運動会の手作りお弁当を思い出したり

  

散歩中のおじいさんがじっとこちらを見て通り過ぎます あいつおにぎり食ってる 小雨降る中おにぎり食ってる 一個だけ食ってる なんで食ってる

おじいさんのお昼は何だったのでしょう うまかっちゃんかな

池の畔の湿地にショウブの花が咲いておりました 整いすぎず素朴でよい塩梅 曇天に水彩画のごとく映ります


渡ってみたい

池の中に飛び石が通っているのを 前から知っていたのですが、水面が擦れ擦れ溢れそうで、深いところまでひきずりこまれそうで この池だって底なし沼かも 

暗い水中を静かに泳ぐ鯉たちもどっしり肥え 石がぐらついて、落ちたら食われそう おにぎり味のナターシャ 

あのおじいさんもうとっくに見えないし 亀は助けてくれるかな100匹くらい親族総出でレスキュー頼む

いつもは子供が遊んでいたり、亀が甲羅干ししてたりの飛び石 活気溢れる水辺も 本日生命の気配ゼロ 

でもひとつひとつと両足で飛び越えました  


怖かった 寒かった でもよかった

一連の流れに客観的意味はなくとも 直感的な啓示は実行した方がよいと確信しました 

諸々の鋭気を吸い込んで、日常に戻ったナターシャ


  

 

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くすっとふふっとなれるような日記を、西から東、東から西へと毎日(ほぼ)やりとりしています  本日もぜひ少しの時間、のほほんしてってください かるえ&なたーしゃ