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人工股関節置換手術のあとさき⑨入院初日

朝9時に、今回手術をする病院に入る。
ここは、先日夫が心臓弁膜症の手術を受けた大きな総合病院とは違って、地域の小さな病院だ。
一応総合病院の体を成しているが規模は小さい。
建物も古い。
諸々の施設も古い。
何から何まで古い。笑
(あ、でも医療機器はちゃんとしているし、トイレほか院内は清潔で掃除がよく行き届いている)

だが、この小さな病院にもいいところがある。

まず、病室は2階である。
ここは4階まであるが、どうやら2階がメインのようである。
低層階は落ち着く。
高層階は眺めはいいが、なんだか地球のエネルギーが感じられない。

どうしても夫の時と比べてしまうが、最近新しくなった大きな総合病院は大きくて高い。
夫の病室は8階だった。建物自体は12階まである。
広くてピカピカで、カフェもあるし、おしゃれな食堂もある。もちろん各銀行のATMもある。
患者と面会の人が、ゆったりと話せる広くて明るいラポールルームもある。

診療のあらゆる機能がシステマライズされていて、無駄はなく、機能的だ。
だがそれゆえに、規律も多い。


それに引き換え、この病院はいい意味で緩い。
面会も、記名と検温のみ。面会の人が病棟に来るまでに乳児室の前を通る。
(この病棟は女子棟で、わたしのような整形外科の患者のほかに、外科や産婦人科の患者も入院している。時々赤ちゃんの泣き声が聞こえていて癒される)

最近はどの病院の医師も看護師も、よく訓練されていて患者を不快にさせるようなことはないが、
この病院のスタッフの方たちはひんぱんに声掛けをしてくれて、アットホームな雰囲気を感じる。

まあ、なんにしてもわたしはこの病院の医師を選んだ。
今日からおよそ1ヶ月、この病院の医師とスタッフのお世話になる。


今回は、院内に本を持ち込んだ。
空いた時間は、日頃遠ざかっていた本を読もうと思う。
何冊か用意して夫にわかるように置いて来たので、おいおい夫に持って来てもらおうと思う。
とりあえず、今日の本はコレ!


友人が、植物好きのわたしのために「病室で読んでね」とプレゼントしてくれた植物の本である。

それにしても、
ひと通りの手続きを終えると何もすることがない。
あとは夕食を待つのみ。
ヒマである。

編み物道具を持ってくればよかった。(術後落ち浮いてから夫に持って来てもらおうと思って家に置いて来た)

今日の夕食が終わったら、丸々1日の絶食だ!

明日の朝イチで手術室に入る。
全身麻酔で、人工股関節の置換手術に臨む。
何から何まで初めてのことばかり。

わたしの初めての旅はまだ始まったばかり。

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