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触れてしまう前に少しおどけてしまおう。それがたとえ正しくなくても

火をみると忘れていた本能を
思い出すと一年前に言っていて
それを忘れて、また同じように
感じるだなんてどれだけ鈍感
なのだろうと思う

火は記憶しているよりも
ずっとずっと熱い
原始に還るかのよう



久しぶりのラジオ体操
2番になると急にうろ覚えになるけれど
早起きは気持ちの良いものだ

意識が目覚めていくよりも
躰が目覚めていく
記憶を呼び起こすよりも
あたらしい記憶に違いない
のだった



静まり返ったグラウンド
疲れは心地よく感じるけれど
目線は既に明日を見はじめていて
現実にほとんど戻っている

何ひとつ荷物が増えていないはずなのに
帰りの鞄の方が重いのはどうしてだろう

今日という日は来年また会うまで
忘れずにいるための記憶の糸

一年はとてもとても長い
別のことを考え始めて
哀しみが込み上げてきたから
ひとまず考えることをやめよう
微睡のうちに疲労も込み上げてくるね


たんなるにっき(その50)

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