会いたいと思った時に会っておこう
今までの人生の中で、一体、どれくらいの人と関わりあったのか定かではありませんが、本当にたくさんの色々な方とお会いしてきました。特に、サービス業と言う仕事柄、色々な国籍の色々な方と出会っています。また、海外に出て20年近く、色々な出来事にも遭遇しました。その中で、声を大にして言いたい事、
会いたいと思った時に迷わず会っておこう
です。
今ある日常は、ある意味、奇跡だと思うのです。世界的パンデミックは、表向き収束したように見えますが、まだまだ、コロナは猛威をふるい、治癒しても後遺症に悩まされる人も多々いる状況。ロシアとウクライナの戦争に、パレスチナ問題。様々な場所で緊迫状態にありながらも、ひとまず日常生活を送る事ができています。
ただ、いつ何時、どうなるか分からない世の中。また、生きている者はいづれ生命尽きるのは変える事のできない事実ですが、それがいつなのかは誰にも分かりません。
以前働いていたダイビングセンターでお会いしたとても素敵なオーストリア人ファミリーのお母様。チャーミングで元気いっぱい二人の娘さんのママで、フライトアテンダントをされていました。オーストリアに旅行に行った際は、サマーハウスに招待していただき、観光にまで連れて行っていただきました。
また、オーストリアに行って、お会いしたいと思っていた矢先、パンデミックが発生。その願いも叶わず、旅行ができなくなっていた時に、娘さんからお母様がコロナにかかり入院していると連絡があったのです。ショックでした。健康に気を遣い、心身ともにヘルシーライフを送っていた方にもコロナは容赦がない、と思い知らされた瞬間でした。
その後、退院され、以前の明るい太陽のような笑顔を取り戻され、家族で出かけられるまでに回復された様子を写真で見て、よかった、と思っていました。また、いつか会える、と。
そんなある日、また、娘さんから写真付きのメッセージが届いたのです。その写真は、お母様の葬儀の写真でした。信じられない、と言うより、信じたくない気持ちで頭の中が真っ白に。まだお若い、これから娘さん達の結婚を見届けて、お孫さんに恵まれ、旦那様とゆっくりバカンスに訪れて人生を謳歌する事なく、天に召されてしまった。なぜ、あのような素敵な方がこの世界から去らなければならなかったのか。もう会って、ハグする事もたわいない会話をする事もできない。
娘さんが、お母様の還暦祝をする予定で、この南の国で家族全員で休暇を過ごすと聞いて、これは必ず会わなきゃ!と思い、どうにか娘さんとお父様に会う事ができました。帰国直前、国際線のチェックイン前だったので、ほんの数十分。それでも、会いに行って本当によかったと思います。コーヒーを飲んでいる私たちのそばで、お母様が、優しく微笑んでいてくれていたのは気のせいではなかったはずです。
いつでも会える、と言う思いは忘れて、会いたい!と思った時に会いたい人と会っておく。いつ何が起こるか分からないのですから。出会いと再会、大切にしたいです。
まとまりのない少し重めの長文をお読みいただきありがとうございます。
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