ある日突然パニック障害になったら②
2019年の11月末、パニック障害になりました。
完全に完治したと言えるのかどうかはわかりませんが、2020年7月現在、ほぼNO症状になるまでに至った私が言えること。
それは、もし自分がパニック障害になってしまったら
まず、抗うのではなく一旦観念し、本気で「無期限休業する」ということを決める
というのも、パニックになった時にまず私の脳裏に一番最初によぎったことは
「これからの生活はどうなる?仕事暫く休めるかな?でもその間の生活費とかは?これからのお金どうしよう・・・?というか、そもそも一生このままだったらどうしよう、、」
出口のない猛烈な不安と抱えたことのない恐怖でした。
しかし、よくよく考えると本当に不思議なのですが、病気になった時に一番気にしたり心配する矛先って、病気を患った自分自身では無く、自分以外の人や物のことなんです。
家族に迷惑かけたらどうしよう、仕事を長期で休むなんて出来ない、、働けなくなったらこれからの生活費、治療代はどうしよう、、
一番心配されるべき身体=自分は二の次三の次、下手したら一番最後、という始末です。
ちょっとくらい無理して頑張らなきゃとか、自分以外の何かのために〜しなきゃ、という概念をまず捨ててください。
どんなに人の事が気になろうとも、今一番大変なのは自分の体に起きていることです。「自分は休む、そしてこの病気を治す」ということを腹で決める。私は観念して腹をくくりました。
もし誰かに迷惑をかけざるを得ない状況なら、今迷惑をかけて、治った後に迷惑かけた分だけたくさんお返ししてあげてください。
迷惑かけたくてかけるんじゃない、今、それが出来ないだけなんです。
治った後に、後から感謝のお返しをすることはいくらでもできます。
私も最初はいつもみたいに自分の体に嘘をついて、無理して頑張ろうとしたものの、吐き気と目眩が強すぎて体に嘘をつくどころか身体を動かす事すらできず、外界の全ての日常的活動を拒否権なく強制シャットアウトされました。
それでも尚、脳内ではどうしようどうしよう、やらなきゃやらなきゃ!何でこんな病気になってるの!!と自分を永遠に攻め続け、治らない症状に常に焦り続けていました。
本当に死ぬほど苦しかったです。
まず、自分を一番に心配しましょう。迷惑かけることを決めましょう。ここで腹をくくらないと、治療もかなり長引く事になると思います。
自分が自分の一番のお医者さんになる
ある意味、短い人生の中で自分のことを一番に考えるチャンスが与えられたと言っても過言ではありません。逆に言えば、それほどまでに普段私たちは他人や自分以外のことの為に、自分ではない誰かの人生を生きているのです。
そして、誰かに直してもらおうと受動的になるのではなく、自分が自分のお医者さんと言う意識で、自分が自分の一番のヒーローになる事です。
「お待たせしました!!」と言って、ピンチの自分を助けてあげてください。
もちろん病院や場合によっては薬や、その他治す為のツールは必要です。
でも、それら自体があなたを治してくれるのではありません。
自分で自分を治すと決める。あなたがあなたの一番のお医者さんです。
本当の治療スタートはこの意識の切り替えができて初めて始まる感じがします。ありきたりな言葉は言いたくないのですが、自分を信じる事が治療への第一歩です。それに尽きます。また、この病気の治療には初動の速さもかなり重要になると感じています。
少なくとも私はこの意識の切り替えに気づいてからこの病気との向き合い方がかなり変わりました。
今こそ、自分の一番のヒーローになりましょう。