罰則導入で「感染隠し」危惧=差別助長の恐れも―保健師ら
この記事を見て、昔のNHKのニュース解説を思い出した。
罰則導入で「感染隠し」危惧 差別助長の恐れも―保健師ら
https://www.jiji.com/sp/article?k=2021020301214&g=soc
旅館から出火し、宿泊客が亡くなった。
消防の方では、ストーブが原因だとわかっている。
しかし、警察や検察そして裁判所では、誰が悪いかを問題にし、ストーブの不具合はなおざりのまま、現在も使われている。
消防の方々の悔しさもさることながら、「何が問題かより、誰が悪いか」を問う姿勢。
そのせいで不備あるストーブが使われ続けている。
消防は警察の弟分のような立場である。戦前の有り様が、未だに残っている。
そんな力関係が、社会の動きに影をさす。
当時の解説委員は、そのことを問いかけていた。
「力により従わせる。」
その方向性は真実を見えなくしてしまうのではないか。
日本の中にいると、そんなベクトルが知らないうちに働きだす。
航空や鉄道など運輸関係の事故では事実を把握するため責任を問わない形を欧米から学び取り入れている。
だから、本当の原因にたどり着くので、実際事故等は少なくなった。
コロナ感染者やコロナ関係病院への攻撃が未だに続いている。
誰かを責める。それで満足してしまうという幼さから日本人は脱皮できるのだろうか。
余談
考えてみると、選挙って数による「力」なんだよね。
対話による発見って、「望むべくもなく」だったね。
参考
罰則導入で「感染隠し」危惧=差別助長の恐れも―保健師ら 2021/02/04(共同通信)
新型コロナウイルス対策の改正感染症法では、入院や保健所調査を拒否するなどした人への過料(行政罰)が新たに導入された。保健師の関係団体は、罰則を逃れようとする感染者が症状を隠し、「水面下で感染が拡大する事態を招き得る」と危惧する。
自治体で業務に当たる保健師らが所属する日本公衆衛生看護学会は3日までに、罰則を伴う強制措置はかえって感染を拡大させるほか、「感染者への差別を助長し、公衆衛生施策が後退する」などとする声明を発表した。
改正法では、調査に虚偽の説明をした場合も過料が科せられる。同学会の麻原きよみ理事長は「罰則があることで、住民が保健師からの聞き取りに本当のことを言わなくなることがあり得る」と指摘する。
さらに、入院を拒否する人の中には、子育てや介護で自宅を離れられないなど「やむを得ない状況にある」ケースが多い点も問題視する。麻原理事長は、罰則導入以前に「これらの問題を対処、支援するのが先だ」と強調した。
読売新聞
「近寄るな」「保育園預かり拒否」…看護師らの風評被害、3か月で700件