父親について

うちの父親って奴は、
妻が怒り出すと無言で離席して、読書の世界に逃げ込んで、iPadを弄ってまともに対応せず、謝罪も弁解も一切を拒否する癖に、
娘にはそういう逃げ策を絶対に許さない。

それを指摘すると、
「誰のおかげで大学に行けたと思ってるんだ」と、
態度の話がお金の話にすり替えられ、暫くすると喧嘩していた筈の両親は、私を責めることで一致団結して仲直りする。

いつだって私が共通の敵だったし、子育てが夫婦の共通課題だった。

しかも父親は「お前のせいでママと仲が悪くなる」とか平気で言ってのけるから頭にきちゃう。
子供なんて産むべきじゃないし、夫婦の関係が先にあるのだから、夫が妻の機嫌を全力で取れよな。

アンガーマネジメントという考え方があるけど、あれはあくまで「怒りを抑えるため6秒間離席することが許されている人」向けのtipで、
頭を冷やすために自室に戻ると扉の隙間から手紙を差し込まれたり、扉の外で怒鳴り続けられたり、6秒間に10回着信してくるような親を持つ子供には全然向かない役立たずの策だ。
怒りは半減しないし、納得できないまま放置された怒りで心が病むし、人格は歪む。

皆どうやって親へのままならない怒りを発散・昇華させているんだろうね。

「子はかすがい」って言葉が大嫌いだし、親子双六で娘コマが親コマへとジョブチェンジして上がるには、子供を産む以外の選択肢がないシステムなのも嫌だな。

私は今でも親のことが怖いし、父親に殴られたことを許しはしてもトラウマとして忘れられないし、子育てに関してこのやり方(され方)しか知らない私が子育てをするのも怖いのだ。

こういう話を独身の友人に愚痴ると、
「実家が太いのに文句が多い」「お前は恵まれている。私なんて〜」と、次は友人のサンドバッグになるのが定番なので(子持ちの友達に話すと普通に説教をされるよ)、辛いことがあるたびに私はひとりでパフェを食べることにしている。

あとは、こうやってnoteやTwitterに書き連ねると、頭が整理されまた毎日を心穏やかに生きることが出来る。

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