ぽこぽこ

昼休みに、桜が咲いている近くの寺に行ってご飯を食べた。アイスも食べた。

昼休みなのに優雅だった

3月をまとめる。読んだ本と使ったお金をアプリで見る。チケット等紙類を思い出帳に貼る。思い出帳には壊れたキーホルダーのかけらも貼った。壊れたということが後で見てわかるように。思い出帳は厚みを増していく。
「構造と力」を一年かけて読みたいと年の初めに思ったのをすっかり忘れているものの、YouTubeのチャンネル「聞き流す、人類学」を聞いたり、そこでマルチスピーシーズやらなんやらかんやら、構造主義への関心があるため、実は当初の欲からは離れてなくて、テキトーにしていても意外と一貫した方向性でいられているのが振り返るとわかった。映画everything everywhere all at onceの場面でいきなり石になるのは最高だ。マルチスピーシーズ、環世界、ミミズだってオケラだって、アメンボだって。
とはいえ散らかりすぎて、目指すものに辿り着かないため、たどり着くために部屋を片付ける。遠回りのようで、近道。片付いた部屋で辿り着きたいものを探すことから始める。何をしようか、本を読もうか、漫画を読もうか、動画を見ようか、ワンピースを縫おうか、ギターを弾こうか、皿を洗おうか、寝てしまおうか手紙を書こうか、誰か限定して欲しい。他人に選択肢を絞って欲しい。縛りがないと判断できない。最善がわかるまで動けないということなのか。本当は何もしたくないのか。
出かける前に机の上がごちゃごちゃしていた。そこには冷蔵庫に入れとかないといけないタッパーもあった。ごちゃごちゃしているから、冷蔵庫に入れるのを忘れそうだから、気をつけておこうと思った。次に立ち上がるときに持っていけばいいし。
出かける前にいつもより5分余裕があった。5分で何かできないかと部屋を見渡したら、タッパーを冷蔵庫に入れ忘れているのを見つけた。やっぱり5分でも余裕があるって、こうやって事前に気づくことができるし、大事なんだなと思った。帰宅するとタッパーはまだ机の上にあった。頭の中も、部屋も、散らかっているとはそんな感じ。

売れ残りワンピースをもらう。似たものを2着もらう。丈が短いので、もう一つと縫い合わせてちょうどいい長さにしようと、ハサミで切ったところで途方に暮れた。ミシンが欲しい。もらったものなら躊躇なくハサミを入れることができる俺。

届いた商品に傷があるということでクレームの返品が来ていた。その商品は蔓で編んだバッグで、自然のものだから、細かい傷があるといっても正規品の範囲だった。
お客さんはどうしても返したい、取引先としては不良品ではないのだからクレームとして受けたくない。双方溝が深く、取り持つ私は板挟みに遭い、解決は困難かと思われた。
しかし双方の話を聞いているうちに、傷のためのクレームというより、届いたものを見て、蔓の風合いがイメージしてたものと違ったので返品したかったのだとわかってきた。イメージと違うということが、傷がついてる等の言葉で出力されていたので見えなくなっていた。（傷ではないのに、天然の風合いなのに。）
イメージ違いということならよくあることで仕方ない、と取引先は返品を受け付けてくれた。クレームでもないものをクレームとして処理させられる不利益を強いて信頼関係を壊さず済んでよかった。双方の落とし所があってうまく行った。誰かに我慢を強いるということではなく、話し合いでお互い納得いく結果に持っていくことができた。間に入って取り持つ存在なのも楽しいかもしれない。双方のエネルギーのありかを探る感覚。よく探せば、落とし所は必ずどこかにある。離れている2点の距離に必ず真ん中があるように。まるで片付けみたいだ。全部出して、必要なものとそうでないものを分けて、シンプルにして、整理する。
商品の企画、見せ方の編集、物流管理、クレームの処理まで、やることが多岐にわたっていて、脳が外と中がひっくり返りそう。勉強になる。

屋根の上のコンポストの底が抜けて、屋根に土をばら撒いた。水分が多くて木枠がブニャブニャになっていたため。水分が多くなっているのは雨に晒していたためで、水分を含みすぎて虫がわいている。虫も分解者なのだからいてくれても問題ない。屋根の上に土を撒いてしまったのは厄介だ。片付けるのが面倒だ。

忙しくても、暇、という状態を目指す。やることは多くて忙しいけれど、頭の中は暇、という状態。現代における最強チート状態はこれでしょう。嫌なことをしないと空白でいられる。暇でいられる。一生懸命しないといけなくて空白まで持って行かれてしまうと暇が得られない。暇であれば、動きが多くても疲れない。仕事が終わってから遊べる。

社内販売でウインナーの売れ残りを売っていた。財布を持って馳せ参じるとウインナー400円に対して、財布の中身が340円であった。「全財産が340円なので諦めます」と言うと、「かわいそ」と言われた。どうしてか「かわいそ」と言われたことがツボに入って、思い出しては1日笑えた。

ご飯を炊く。5合。
明日は大雨らしい。