ぴーひゃら
捨てちゃった。捨てちゃった。狂おしく詩人になりたい、詩人の体を追体験したいと書いていた言葉を消しちゃった。他のことをしながらわちゃわちゃした中で消してしまった。けれど出した後でスッキリしてるので、頑張って再現する気もなし。
詩人の頭の中には入れない。並走できない。疑似体験もできない。遠い存在。しかしその詩人から見ればも私も同じこと。なれない、並走できない、詩人は私を体験できない。 そんな感じの言葉だった。しかし何者かに憧れるなんて強い気持ち、持つだけあとで疲れるのよ。
健康診断の結果が出る。ヘモグロビンの値が年々落ちていく。血が薄い。貧血気味。私の体のことなのに、血が薄いという意識ができない。どう見渡してもかなり健康。私の体しか体験したことがなくて、他の体になってみたことがないからわからない。貧血気味を常にまとっているから、血が濃い感覚がわからない。
それまで元気だったのに、貧血という結果を見たら、急にふにゃふにゃと元気が出なくなった。体がイメージ通り、絵に描いたような貧血を表し始めた。健康診断は催眠術みたいなもの。
本当は気が進んでいない企画でも、持ち前のテキトーさで、ナァナァな返事をしていたら、主要メンバーと認定されて話が進んでいること。なんにしろ、物事はすべからく否定しないに限る。そんなテキトーさで流れ流れて、気がつくとそのまま進んで大丈夫かなと、ちょっと不安に思ったりしている。
そこで私の立ち位置を言葉にしてみる。その人(首謀者)にとって私は、相棒的な、そばにいる人という役割だけで良いのだろうと思う。その人は1人で進める力があるのに、1人でやるのが怖いだけ。だから私はそばにいるだけで役割を果たしている。こうして言葉にしてみると、このあともナァナァな態度なままでいてもいいのかもという地平が見えてきて、一旦そこを安心の島としてとりつく。
私が何を考えているのか、何を考えているかなんて座標固定されるものでもないけれど、どの位置にいるのかを確認したくて、文章にして確かめる。不安から逃れたいばっかりに。
犬や猫があくびをするとき、くしゃみをするとき、かゆがって掻いてるとき、分かるぅって、同じ感覚を共有している。哺乳類だけ?鳥も痒がってるときある。くしゃみは横隔膜があるかどうかにかかってくる?カメもあくびをしていたような。ではカエルは? オタマジャクシは?