暇つぶしにおかしな話を
眠れない。何が不安なのだ。電気をつけずキーボードを暗闇の中ブラインドタッチで打っている。たちつてととらりるれろを打ち間違えがち。真ん中のぽっちをまさぐって探してニュートラルポジションを確認する。
どうしてソワソワしているのだ。怖いものはなんだ。何もないならどうしてだ。朝も早く起きたはずだし、コーヒーも飲まなかったし、スクリーンタイムは多かったかもしれないけどいつものことだ。様子がおかしい。これは普通じゃない。せっついてる。内臓が騒いでる。どうしてなのかは教えてくれない。聞いてるのに。隣に座って耳を澄ませる。腰が主張している。もう少ししたらピキッといっちゃうかもって。
ああわかった。これは昨日酒を馬鹿みたいに飲んだ代償か。内臓が修復作業をしているところか。炎症になってるんだ。私にわからないように体が頑張ってくれている。誤魔化すのが上手くなってる。前はダイレクトに二日酔いは気分が悪かったのに。
そのストーリーなら納得できましたので、安心した。耳を澄ませると、実は体が悲鳴をあげていました。医者でもないのに、素人がセルフ診断してからに、って思いますが、自分のことなんだから1番自分がわかるよってこと。内臓の声を聞いて、ストーリーにしてるから。いつもやってるから。集中して声聞いて文字にしてる日記はその作業だから。
暴飲暴食、できちゃうから、やってしまう。調子に乗って。体が無理してること私に気づかせないように巧妙に隠してる。気分すら悪くならない。隠す力が強くなってるというのはよくありませんね。飲み込める我慢のバケツが大きくなって、体力が増している気がしていたけれど、違ったか。
この日記を書き始めてから、体力が増した、気がする。貧血がなくなった。体重は増えたけど。日記とこれ、関係ある?あるようには見えない。科学的に証明できない。でもあると思ってる。わからないけど、体のことは私が1番わかってるから。どっちだろう。ストーリーづけのためのでっちあげか。どっちだろうと、証明できないし、する必要ない。ストーリーがハマると元気が出るし、元気が出るのは悪いことじゃない。
私のお金を今よりなくしたいな。ニーサとか運用とかよくわからない。そうだ、塾の先生にあげよう。それがいい。去年女先生が入院して貯金がなくなったって言ってた。
塾の先生で思い出した。「生命のニューサイエンス」(ルパート・シェルドレイク著)という本に書かれていることは真理だと教えてくれたので一昨年読んだのだった。手元に欲しかったけど、古い本で絶版していて、もう本屋には売っていなくて大きな図書館にしかなかった。
おっとこれから怪しい話が始まります。私にとってはもはや基本になっている。まるで塾の先生を教祖とする宗教みたいって思われてもしょうがない。世界の見方は人それぞれ〜
一昨年読んだ内容だからうろ覚え。読んだ後先生と話し合ったことが混ざっていると思うが、暇つぶしに覚えていることを書いてみる。
確かカエルだったか、ウニだったかもしれないがとりあえずカエルで。卵から発生の胚の話。2分割ずつ倍倍に細胞が分裂していって皮膚だとか骨だとかに分化していく。分化する担当部位は細胞の中にその情報が記されていると思われている。そこで8分割された時点で一個取り除いてみる。するとちょっと小さい完全体のオタマジャクシになる。細胞内に情報があるなら、目がないとか、尻尾が欠けるとか起こるはずなのに。そこで、「どういう形になるか」の情報は細胞にではなく、他のところにあるのでは、という仮説を立てる。
どういう形になるか、繋がりで。新しい分子を開発すると、その物質はなかなか結晶化しないらしい。この世に初めて存在する分子だから。しかし、何かの要因でどこかで結晶化に成功すると、同時多発的に他の国でも、地球の裏側でも結晶化に成功するようになる事例。
島に住む猿のとある1匹が芋を海で洗った。そしたら食べやすくなってその方法がその島の猿たちに広まった。泳いで渡れるはずのない隣の島の猿たちも海で芋を洗うようになった。
アメリカで放送された視聴者解答型クイズ番組、その後イギリスで放送すると正解率が上がった話。
アメリカでネズミが迷路の課題をクリアすると、次オーストラリアで違うネズミが同じ課題をすると、最初のネズミより格段にタイムが上がった。
これらの事例が意味するところ、共通記憶は満遍なく張り巡らされていて、溝を掘るがごとく刻まれる。同じ種同士で記憶を共有している。人間なら人間同士のパイプが太くて、その他の生き物ともちょっとは繋がっているけれど人間同士ほどパイプは太くない。同じ種同士で繋がりが太くなる。そのパイプの通りが多いだけ広くて深い溝が刻まれる。そのネットワークは地球の裏側でも一瞬にして繋がる。地球どころか、宇宙のはてまで繋がっている。共通記憶を更新しながら、私たち生き物全般(結晶のことまで入れるから生き物以外もだ)が地球船宇宙号で後には戻れない記憶の更新をし続けている運命共同体だ。(これは本に書いていなかったこと→)だから宇宙人はいない。そしてどこから始まって、どこへ向かっているのかはその本は答えてはくれなかった。
塾の先生は9歳の時、宇宙は広がり続けているのに、自分の存在が消えちゃわないなんておかしいって大泣きしたエピソードがある。無限に広がっているなら中心が消滅するはずだって。ずっとその不安からウツ気味で30て前で自○しようとしていたところ、急に宇宙の果てと自分がしっかり繋がっていることが感じられたらしい。そしてそこから、どんな薬を飲んでも効果がなかったウツがすっかり治ったのだそう。
中高で通ってた塾でそういう話を聞いて育った。不思議ですね。科学的に証明できるものなんてちょっとしかない。
それにしても眠れん。困った。体調不良ですって言って仕事休んじゃおうか。ああでも商談のアポイントがあった。商談のアポイントがって思い出す時内臓がぎゅっとした。行かなきゃか〜。