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同化

お子さんを前にすると
お子さんになる。
取り憑くというか


友達を作るのが苦手で遊びが何も続かんのですと親御さんが言ってて
これで遊ぶ?これしてみたら?の大人の誘導を、ちぎっては投げちぎっては投げ
でもものすごく笑ってて楽しそうで
誘導がうまくいかないと大人側は接し方が分からなくなってしまうものだけど
この子は目的とかなく、目に入った気になるものに、ぶつかって行ってるんだなぁ
と取り憑いて眺めてた。支離滅裂に思える遊びでも、そのまま抽象画を眺める気分で、まるっと飲み込むのを私は楽しむ。感覚ゲーム。

一緒にすみっこぐらしの塗り絵をしながら、お話を作って行く流れになる。キャラが焚き火を囲んでいる絵で、火だから焼けて丸こげになったの、と言ってキャハハと、しろくまさんを真っ黒に塗りつぶす。お子さんから出てくるお話って、何かをいじめて酷い目に遭わす方向に行きがち…なんでだろう(いや、今の所N=2)。私は、こんなにやけどしてかわいそうにと、白い色鉛筆を持って、これ白いから包帯ねと言って、黒の上からぐるぐると塗りつぶす。(その子は火は赤、草は緑と決まっている子だった)そんなことしても黒いままじゃん、やけどのままじゃんキャハハって。じゃあ慰めてあげようと、画面の中に長い手を描いて頭を撫でてよしよしの図にした。

この手は誰の手?
えーと、神様
指が7本あるキャハハ
神様だから7本あってもいいの〜


お子さんに取り憑いた後は、自分取り戻し時間。何でもありに開けて頭がパンクする。チューニング調整。少々混乱する。
1人になる時間が必要。

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