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草津で見つけた冬の一期一会

私が生きていく楽しみはいくつかある。そのうちの一つが旅をすることだ。子供を育てるためにお金はもちろん大切だが、旅をするために仕事をしているといっても過言ではない。なぜこれほど旅が好きなのか、改めて考えてみた。

その土地の空気、地元の美味しい料理、さまざまなホテルや旅館で過ごす時間。どれも一期一会であり、これまで出会ったことのないものであり、多くの場合、一度しか体験できないものだ。そうした時間を過ごすことで気分がリフレッシュされるし、自宅に帰ったときの「やっぱり家が一番落ち着く」という感覚もまた心地よい。その両方を味わえることが旅の魅力だと感じている。

今年最後の旅先に選んだのは草津温泉だ。今年2月に念願の草津温泉を訪れた際、4歳の娘がすっかり気に入ってしまい、時折思い出しては「草津にまた行きたい。草津ーよいとーこー、一度はおいでー」と歌っていた。そんな娘の熱烈なプッシュもあり、再び草津温泉を訪れることにした。(母の実家がある北海道や京都、大阪を除いて、訪れた場所を再訪することは珍しいのだが。)

出発前日から草津は雪の予報だったため、防寒対策を万全にして出かけた。そして朝起きると一面の雪景色が広がっていた。宿の方によると、今年初めて本格的に雪が積もったとのこと。絶好のタイミングでの再訪となり、普段は雪を見ることがない娘は大はしゃぎ。初めてつららを触り、それでお絵描きを始めるほど夢中になっていた。

題名: つららでお絵描き

普段では体験できない遊びを楽しむ一方で、慣れない寒さに耐えきれず途中で泣き出し、抱っこを求める場面もあった。自然の厳しさを体験しながらも、また一つ忘れられない一期一会の思い出を作ることができた。もちろん、自宅に戻って大好きな家でのんびり過ごす時間がさらに幸せに感じられるようになったことだろう。

来年はどこへ行こうか。そんな楽しみを心に抱きながら、年越しの準備を進めようと思う。

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