見出し画像

柔術教則レビュー「青木真也 サブミッションレスリングvol.1 肩固め 」(全文無料)

 今日も今日とて柔術が楽しい。腰痛対策でいろいろと試していますが、最近一番効くなと思ったのは「睡眠」です。疲労が溜まると腰に来るので結局は、基本かつ最強のコンディショニングである睡眠が一番効きますね。

 今日は教則レビュー。「サブミッションレスリングvol.1 肩固め 」(青木真也選手)。


青木真也選手の紹介

 さすがに紹介は不要な気がしますが、、、修斗、PRIDE、DREAM、ONEで活躍したMMAファイター。寝技の技術の高さは世界でも評価されております。青木選手のことはここでは語り切れないのでこれくらいで。
 実際に青木選手はMMAのトップレベルの試合で肩固めを決めてきました。

内容紹介 (フローチャート)

 毎度のことながら、フローチャートで教則を解説します。

①00:00 肩固めの極め方
②06:35 ハーフガードからの肩固め
③10:58 サイドポディションからの肩固め
④15:49 マウントポディションからの肩固め
⑤22:42 抑えながらのプレッシャーのかけ方
⑥27:43 点で極める肩固め

主な構成は「肩固めのポイント」と「各ポジションのコントロール」の二つ

 「①肩固めの極め方」の最初6分だけでお金を払う価値アリです。このディティールだけで肩固めの理解が深まりました。

・クラッチの組み方
・クラッチの位置
・位置取り
・プレッシャーのかけ方、かける方向
・ダメな例
・肩固めは手を使った〇〇〇〇

①肩固めの極め方

 2パート目以降の各ポジションのコントロールもめちゃくちゃいいです。特にルーズになりがちなマウントとニーオンのコントロールは目からうろこでした。

・ペースを取るプレッシャーのかけ方
・ハーフ肩固めの足抜きの攻防
・ブリッジされたり、足が入ってこないマウントコントロール
・〇〇を抑えるニーオンコントロール
・点で極める肩固めのやり方、メリットデメリット

②~⑥のポイント

メリット(なぜ肩固めなのか)

・MMAの試合の決まり手にもなることが多く有効性を証明されている
・トップから仕掛けてポジションを失わない(腕十字や三角絞めは失敗すると下になることが多い)
・ハーフから仕掛けて、パスにも使える
・ハーフ、サイド、マウントから使える。(場合によってはスタンドやクローズド、袈裟固めからも入れる)
抑え込みとしても有効で、エスケープしづらく、相手を削れる
・ポイントさえ押さえればサブミッションとしての破壊力、決定力が高い(タップをとりやすい、落としやすい)。

向いている人

だれでも使える。腕は長くても短くてもいいし、軽量級も重量級も使える、フィジカルが強い人も弱い人も使える(ポイントさえ押さえれば)
・ハーフパスが得意
・トップを取れる、サイドを取れる
・プレッシャー系の抑え込みやパスが得意
・MMAをやる人→ポジションを失わず、抑え込みして相手を削ってトップを維持できる

相性のいいテクニック・合わせて覚えたい技

・ハーフパス、プレッシャーパス
・サイドからの他のアタックのバリエーション←教則には載っていない
・袖車(肩固めからの流れで形に入れる)←教則には載っていない
・バックテイク(肩固めからの流れで形に入れる)←教則には載っていない

肩固めの誤解と考察

 「肩固めは、フィジカルの強い人がフィジカル弱い人を力任せにタップをとる力技」というイメージを持つ人が多いと思います。おそらく、上級者に肩固めをかけられたときの苦しい記憶や、自分が肩固めをしかけた時に力いっぱいやっても決まらなかった経験によってそういうイメージを持ってしまうのだと考察してます。
 腕十字などのサブミッションは瞬間的に極まるから苦しくないし、三角絞めは下から仕掛けられているから力任せな感じがなく、バックチョークはバックでコントロールされているからテクニカルに感じるのだと思います。肩固めは上から体重を使って抑え込まれながら苦しいので力任せなイメージになるのかもしれません。また、他の技は自分が極めた成功体験がありテクニックで極める感覚があります。肩固めはポイントが難しいのでなかなかテクニックで極める感覚がつかみにくいです。

 しかし個人的には、肩固めこそテクニカルな技だと思います。力任せでは落としたり、タップが取れません。(痛い、苦しいタップはあるかもしれませんが試合では取れません)。

 この教則を見ることで、肩固めの誤解を解けると思います。

使ってみた感想

 肩固めで一本を取れるようになりました。マジで。もともと好きでよく使っていたののですが、精度が上がりました。

「これが解決した」「ここが変わった」↓

・ハーフから肩固めを取ってパスを取れるようになった。スパー相手から、プレッシャーがすごいといわれた。
・マウントコントロールとニーオンのコントロールの安定感が全く違う。
・サイドからのプレッシャーのかけ方のコツが分かってペースを取れるようになった。

まとめ

 元々好きな技だった肩固めが得意になりました。スパーでその効果は実証済みです。
 肩固めの形はとれるけど一本取れない人、トップからのプレッシャーのかけ方を知りたい人、ハーフからのプレッシャーパスのバリエーションを増やしたい人、トップコントロールを知りたい人、オススメです!

2023/10/23 アンディ

こちらの記事も参考にどうぞ!

もし、良いと思ったら投げ銭をいただけたら嬉しいです。柔術の教則購入や遠征費用に使わせていただき、よりよい記事を書く材料にします。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?