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「温泉」「食」の次に旅行者が求めているものとは?


こんにちは、あんでぃです。

私はデータを見ながらあれこれ妄想するのを趣味としている(変な人!)のですが、先日よりじゃらんリサーチセンターによる
『国内宿泊旅行ニーズ調査 2023~2024 冬 調査報告書』
を眺めながら、あーだこーだ考えておりました。

その中でも印象的だったのは、旅行する目的について。
私が顧客と接する上で、体感的に感じていたことを裏付ける結果となっておりました。


温泉、食の次に旅行者が求めているもの

質問の内容はこうです。

Q. あなたが次の時期に予定・検討している「宿泊を伴う国内旅行」の目的を、すべてお知らせください。(国内宿泊旅行予定・希 望者/複数回答)

複数回答なので、いろいろなニーズを拾うことになります。
ただ旅行とはいろんな理由が重なってするものであり、一つに絞れるものではないですよね。
複数回答にすることで、よりリアルに目的を探れるのではないかと思います。

回答の結果、上位三位のランキングは、

一位 温泉や露天風呂 36%
二位 地元のおいしいものを食べる 34.2%
三位 宿でのんびり過ごす 29.8%

注目すべきは、三位の『宿でのんびり過ごす』
時代の流れを感じます。

「行ってみたい観光先や食べたいものを食べ、ホテルは寝れればいいや。」
なんていう旅行は過去のものになってしまったかのように、宿での過ごし方が旅行目的の上位にランキングしているのです。

実際、私の肌感としてもそうでして、観光せずに宿に泊まるのが目的できました!なんていうお客様も増えてきました。
「宿でいろんな体験ができるし、その土地のことも知ることができるし」
とおっしゃる方もおられます。

先日もコンセプチュアルなホテルが増えてきた、という内容の記事を書きました。

いかに心地よい過ごし方を提供できるか?
宿の中でいかにしてその土地の歴史・文化やご当地感を感じていただくか?
といったポイントが今の宿泊業界の常識に変わってきたように思います。


宿泊業者よ、刮目せよ!

旅行に対するニーズというものは時代とともに変化が激しい。
一方で宿泊施設や観光受け入れ自治体の変化というものはそのスピードに追いついていないのでは?
と考えてしまいます。

宿泊業に関わる上で、このような時代の波には常に敏感になっておきたいな、と感じた次第です。


おもてなし産業をかっこよく。
あんでぃでした。



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