旅のテンションを上げてくれるノーコード人材はいずこに?
以前、島根県内の友人がノーコードのコミュニティ作りに奔走していた。
主婦層などの方々が隙間時間を活用し大活躍しており、地元新聞でも取り上げられていた。
「いつでもどこでも仕事ができる」ということが魅力なのかもしれない。
ノーコードとは、簡単に言えば、プログラミング言語を使用せずにシステム開発を行うこと。
便利な世の中になったものだ。
そして、星野リゾートでもノーコード人材を募集している。
新しいことをどんどん挑戦していくような会社には、ノーコードのように短期で開発できるシステム構築は需要が高いんだろうな、と思う。
旅を楽しくするためにITを活用する
ホテル業界では、自社内でのITの活用が遅れていると言われる。
「システム運営にまでお金をかけることがなかなかできない」
「そもそもノウハウがない」
といった、中小の事業所が多いことが大きな要因ではないだろうか。
それだけに、集客は大手旅行代理店や、有名サイトに依存している事業所が多い。
そんな流れの中で、星野リゾートではとにかくITシステムに投資してきた。
「旅を楽しくする」
を合言葉に、ホテルの「予約」から「宿泊」までをブツ切りにするのではなく、その間に顧客のテンションを上げる仕組みをITシステムで構築し続けている。
便利になったが、旅のテンションを上がらなくなってきた?
こちらの記事では代表・星野佳路の言葉が寄せられている。
旅行市場は、旅行代理店での予約から、楽天、じゃらん、ブッキングドットコムといったオンライン・トラベル・エージェント(OTA)OTAの時代へ。
ある意味、予約システムなどはコモディティ化(どこも一定の品質を保っていてあまり変わらない状態)している中で改めて
「顧客の体験をどうやったら楽しくできるか?」
に立ち返る必要を説いている。
確かに、私自身も旅行で宿泊先を決める際に、さまざまな選択肢から検討できるのは便利だと感じる。
その一方で、ヤキモキした経験が幾度となくある。
実は気になっているちょっとしたこと…
例えば朝食の時間や席のことなど、
細かいことが調べられなかったり、伝えられなかったりする時だ。
そんな時は結局、仕方ないか、と納得せざるを得ないのだ。
そういった”がっかり”な予約行為に、旅のテンションも上がりようがない。
旅のテンションを上げる質問
星野リゾート公式サイトでは、いきなりこう聞かれる。
「どんな滞在をお探しですか?」
「宿泊先の条件は何?」
ではなく、
「どんな体験したいの?」
と聞かれるのだ。
こういった質問は最初は戸惑うことだろう。
しかしながら、本来旅は
「何かを体験するためにある」
のであれば、原点に回帰しているとも言える。
一周回って、旅のテンションを取り戻す質問なのかもしれない。
エンジニアとともに創る旅行業界の未来
長い間、星野リゾートではエンジニア採用に力を入れている。
便利だけど、「旅行者」として一様に扱われる、現在の予約体験に一石を投じるべく、さまざまな開発を絶え間なく続けていくためだ。
今回のノーコード人材もそのための手段なのかもしれない。
勤務地は東京もしくは軽井沢。
旅行業界の未来を創り上げたい!という気概ある仲間が増えれば幸いだ。
おもてなし産業をかっこよく。
あんでぃでした。