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「身になる」オンライン研修に共通していることってなんだろう。
こんにちは。あんでぃです。
『おもてなし産業をかっこよく』
を合言葉に、星野リゾートの働き方の特徴であったり、
現場で働いていて感じることなどをお伝えしていきます。
前回の記事にて星野リゾート独自の研修制度、麓村塾のご紹介をしました。
個人的には、知的好奇心をくすぐる研修テーマが多いので、10年間でかなりの回数に参加してきました。
コロナ前は銀座のオフィスで開催されていましたが、コロナ禍以降、オンラインで開催されるようになり、私のように地方に住むスタッフにとっては参加しやすくなったなぁ、と感じています。
話は逸れますが、オンラインの研修やセミナーは巷に溢れかえるようになりましたね。
コロナ禍では、学ぶ時間をたくさん取れたので、コーチングセミナーやマーケティングセミナー、投資セミナーなど、本当にたくさんのセミナーに参加。
そこでは、一方的な情報提供に終始することも多く、終わった後になんだかなぁ、と感じてしまうこともしばしば。。。
ただ、麓村塾の場合、
毎回研修が終わった後に振り返り、
「あ、これ実践できそうだな!」
と思い、なんだか前向きになっていたことが多かった。
そして具体的な行動に繋がることが多かった。
なんでだろう…?
いろいろと考えた結果、共通点が見えてきました。
行動に繋がる研修の共通点は?
![](https://assets.st-note.com/img/1678496396979-jps2oTASA8.jpg?width=1200)
身になった研修の共通点、それは
シェアタイムが多い
ということ。
シェアタイムとは、研修の合間合間で数分の時間をとり、数名のチーム毎に分かれて議論する時間のこと。
そして、議論の後には必ずチームの代表が話し合った内容を全体にシェアします。
実際、シェアタイムを研修に入れるのは研修時間を圧迫します。
例えば、2時間の研修をするとしましょう。
グループが5名だとしても、1人2分話したら10分。
その後のシェアタイムを加えたら20分近い時間が必要になります。
そんなシェアタイムを1回の研修で3回行ったら、1時間。
なんと、研修の半分の時間を使ってしまいます。
それでもシェアタイムをとった方がいいのはこんな効果があるからなのではないでしょうか。
・アウトプットで自分ごとになる
・さまざまな視点が身に付く
・ファシリテーションスキルが身に付く
・要約力が身に付く
アウトプットが多く自分ごとになる
学生の頃、上の空で授業を聞いていたら、先生から突然指名されてドキッとした経験はないでしょうか。
あれ、なんの話だっけ?
といったような。
シェアタイムでは自分の意見や感じたことを伝えるため、インプットから、強制的にアウトプットする状態に変わります。
その緊張感が常にあると、聞き逃してはいけない、と集中も高まります。
その中で、
どう伝えた方が伝わりやすいか?
と思考が1段階深くなり、より自分ごととして捉えられるようになります。
また、「コミットメントと一貫性」といった心理学的な作用もあります。
「一度自分で決めたことや言ったことは、なかなか取り消すことができない」という心理状態。
「先程のお話を聞いて、○○をしたいと思いました。」
といった発言をした場合、○○をどうやってしようか?といった思考へと変化していきます。
さまざまな視点を取り入れることができる
先日の研修では、在籍5-10年といった中堅社員の中に、新卒2年目の方がおりました。
そもそも社会人として働くことの大変さなど、自分にもそんな時期があったなぁ、と振り返る機会に。
シェアタイムでは自分が伝える側だけでなく、他のメンバーの意見がとても参考になります。
自分とは違う立場の意見、さまざまな視点が呼び水となって、考えてもいなかったアイデアに発展することも。
ファシリテーションスキルが身に付く
「ここまでの内容について感じたことを、チームに分かれて10分間話し合ってみてください。」
といったように、シェアタイムで必要なのは、タイムマネジメントと活発な意見交換になるような働きかけ。
つまり、ファシリテーションスキルが重要になります。
一人しか話していないような、一方的なコミニュケーションが中心である普段の生活や業務の中では積むことができない経験ですね。
要約力が身に付く
チームで話し合った内容を、全体にシェアする際に必要なのは要約力。
さまざまなメンバーの違った視点による意見から、いかにチーム全体の意見としてまとめあげるか。
これはとても難しいところですが、
「子育て中のメンバーが多かったので…」
とメンバーの特徴から切り出したり、
「こういった意見が多かったですが、印象的だったのは…」
といったように特徴のある意見にフォーカスしたりと様々な要約の仕方が考えられますね。
以上のように、研修の中でシェアタイムを取り入れることは、多くの時間を費やす一方で、多くの効果が見込むことができます。
研修が終わった後に、
「早速、やってみよう!」
と思えるようなきっかけづくりになるシェアタイム。
インプットの時間を削ることにはなるものの、アウトプットすることによるメンバーの変化や成長にも繋がる。
普段のコミュニケーションの中でも、相手の意見を促すような投げかけができるように心がけたいものですね。
『おもてなし産業をかっこよく』
あんでぃでした。