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情報をシャワーのように浴びて|ご当地楽検討プロジェクト体験③

フラットな組織文化から生まれたご当地楽検討プロジェクト。
プロジェクトメンバーへの応募において、まずは顧客イメージを作り上げた前回。

そこから、提案内容を考える上で、更なる情報収集を行いました。

情報をシャワーのように浴びまくる

ご当地楽を企画するにしても、まだまだ情報が不足していると感じていました。
そこで、「楽しくアイヌ文化に触れてみよう」と思い、漫画で情報を集めてみることに。

すると、ありました、こんな素敵な漫画が!

アニメ化もされた漫画「ゴールデンカムイ」
アイヌ民族の少女と旧日本軍の主人公が織りなす冒険エンターテインメント作品です。
一時期話題となり、聖地巡りをする方もいらっしゃるという噂が。

とにかくこの漫画のおかげで楽しみながら、アイヌ文化や考え方を吸収することができました。
並行して、YouTubeでアイヌについて検索したり、これらの書籍から情報をシャワーのように浴びまくりました。


シャワーのように浴びまくった情報から、次第に勝手に頭の中でいろんな妄想が浮かび上がってきます。
それをメモメモメモメモ。。。

どんな提案内容に興味を惹かれるか?

情報収集と並行して、メンバーを選出する方に思いを馳せてみました。
担当者は新規施設のプロジェクトを専任でやられている方。
その方が、どんな提案内容に説得力を感じるだろう?と考えてみました。

ただアイヌ文化を紹介するだけならば誰でもできるだろう。
お客様がどのようなストーリーの中で滞在を楽しんでいただけるだろうか?

ここまで溜めてきたメモを見返しながら、悶々と頭をひねり、最終的に以下のようなストーリーを紡がれました。

<ストーリーイメージ>
寒い冬でも、チセ(家)の中で囲炉裏とともに暖かい生活をしていた夜の時間。
文字文化のなかったアイヌの人々は、歌を歌うことで、カムイ(霊的存在)と繋がっていた。
囲炉裏を囲み、火と人と音とカムイの暖かさを感じる夜。
カムイと繋がった夜が明けた時、湖畔には朝の光とともにカムイをより身近に感じることだろう。

アイヌ文化独特の考え方でもある至るものに神が宿る(カムイ)というアミニズム的な体験を感じられるもの。
そんな体験を作りたいと考えたのです。


どんな人と一緒にプロジェクトを進めたいか?

続いて、その方がどんな人とプロジェクトをしたら安心できるだろうか?についても想像してみました。

そもそも現場スタッフからメンバーを募集しているということは、現場の感覚を活かしてもらいたいという思いがあったからであろうと容易に想像できます。
今回応募に至った背景とそれまでどんな行動を取ってきたのか?
ご当地楽を企画・運営する中で、どのように感じているのか?
今までの自分の経験の見せ方が重要ではないか、と考えました。

以前書いたように、過去にイベント企画をしてきた中でアイヌ文化に触れる機会があったこと。

また、現施設でご当地楽の石見神楽を立ち上げたこと。

最後に、島根県の情報を発信するウェブメディアを立ち上げ、運営してきたこと。
これらのことをしっかりアピールした上での提案をしてみよう、と。

アイヌ文化を感じるアクティビティー

さぁ、あとは最終的な提案内容のみです。

締め切り前日に改めて、メモを見直してみて、アイヌの「生活」にフォーカスしてみようと考えがまとまりました。
結果、以下のような3つの企画提案に。

【カムイを感じるアイヌ健康食】
語りとともにアイヌの健康食(燻製?)を一緒に祈りを捧げていただく(ヒンナヒンナ)

【アイヌ影芝居】
スタッフによる影絵の踊り・語り・子守唄の提供、照明はラッチャコ(燈明台 ホタテ貝)を利用

【マタギデビュー体験】
実際に猟に出かけていた格好をして自然の中で動き方を体験する(スタッフが猟を教えるお父さん役)
 →衣装をきて、弓矢、仕掛けわな、マレク(突き鉤)、キテ(銛)、捕獲網など希望のものを選んでもらい、猟をやってみる

カムイに感謝して生活するアイヌ生活を疑似体験することをコンセプトとしてみました。
前回妄想した顧客イメージである50代ご夫婦が体験している…
そんな絵が浮かんでくるところまで想像できました。

ここまでやったら、あとは結果を待つだけです。
果たして、結果はいかに。。。(続く)


『おもてなし産業をかっこよく』
あんでぃでした。


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