後輩を褒めない。でも、モチベートする。
こんにちは、あんでぃです。
今日はふと気づいた、後輩社員へのモチベートについて綴りたいと思います。
お客様と楽しそうに会話をする後輩
先日、お客様の館内案内をしている後輩社員を見て、ふと思いました。
「あ、いい笑顔しているな。」
男性お一人の旅行でしょうか。
大浴場の利用時間などを案内しながら、二人でにこやかに会話をしています。
傍から見ると、決められたサービスを提供するスタッフ、といった感じには見えません。
久々に友人と再会したかのよう。
彼女のほほは嬉しさで緩んでいました。
その後、彼女に思わず声をかけました。
「さっきチェックインをしている時に、とっても笑顔が素敵に見えたよ。何かいいことでもあったの??」
「あ、本当ですか?ありがとうございます。お客様がとてもお話し好きな方だったので、私も気づいたらたくさんお話ししちゃいました。」
彼女はとても嬉しそう。
その後も、心なしか仕事に対して前向きに取り組んでいるようにも見えました。
褒めることの弊害
長年同じ職場で働いていると、良くも悪くも経験が積み重なっているため、仕事の良し悪しの判断をしがちです。
経験の少ない後輩社員がしていることで、あらが目についてしまうことがよくあります。
すると、次第にコミュニケーションが「ダメ出し」メインになってしまうことも。
ですので、なるべく自分がいいな、と思ったことは口にするようにしています。
ポジティブなコミュニケーションを増やすことで、注意や指導も受け入れてもらいやすい、と感じています。
しかしながら、注意していることもあります。
それは、なるべく褒めないということ。
褒めずに、いいな、と思ったことをそのまま伝えています。
褒めてしまうと、一時的にモチベーションが上がるかもしれない。
その反面、褒められて気分がよくなると、誰しもまた味わいたいと思ってしまうもの。
褒めてもらうことが行動の動機になってしまうおそれがある。
自分がいいと思うことを行動するのではなく、判断基準が褒めてくれる人になってしまう。
長い目でみると本人の自立を阻害するのではないか、と思うのです。
客観的なフィードバックは自立を促す
先ほどの例でいえば、
「笑顔が素敵に見えた」
という客観的な事実を伝えただけです。
「笑顔が良かったよ。」
と、褒めてはいません。
しかし、メッセージとしてはポジティブなフィードバックなので、誰もが嬉しくなる声がけだと思います。
そして、もう一つの重要なポイントは、その後の一言。
「何かいいことでもあったの?」
と聞いたことです。
これは、相手にポジティブな事象が起こった理由を、振り返るきっかけになります。
ただ、
(いいことがあった)
で終わらせない。
それはなぜだったんだろう?
と自問し始め、同じような成功体験を積むためのきっかけづくりになることでしょう。
それは、
また私に褒められたい!
という思いではない。
同じように気分良く仕事をするにはどうしたらいいだろう、と振り返り、改善するモチベーション。
フィードバック側にも大きなメリットがある
もっというと、これは後輩だけでなく、伝える側にもメリットがあります。
何かうまくいったことがある時、
「あれ、スムーズにできてたね!何か工夫したことある?」
などと聞いてみると、自分でも気づいていなかった方法を学べるかもしれません。
なにかミスをした後輩に声をかけるときも、
「○○が大変そうに見えたけど、どうしたらよかったと思う?」
と声を掛ける。
すると、思いもしない発想が出てくることもある。
後輩から学ぶ。
他人の成功や失敗も、全てにおいて学びだと思えば、自分の人生の糧になるのではないでしょうか。
本日は、ふと気づいた後輩をモチベートする方法について綴ってみました。
参考になれば幸いです。
おもてなし産業をかっこよく。
あんでぃでした。
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