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年齢なんて関係ない!【星野リゾートの働き方】

星野リゾートの働き方シリーズ第2弾。
今回は年齢について。

最近は出勤時間に余裕を持って早めに職場に到着し、その日1日の業務をシュミレーションする時間を設けています。
そうすることで、1日の業務がよりスムーズになることを実感できています。

昨日も同様に職場に着いて、男女共用の休憩室に足を運んだら、、、
早番の新入社員の方々が休憩中で、わいわいと食事をしていました。

「おはようございます。早いですね!」
なんて声をかけられ、軽く10分程度談笑。
業務から離れた新入社員はキラキラしていて眩しい。
先輩の言葉を一つ一つ丁寧に受け取り、乾いたスポンジみたいに吸収していく。

その時、ふと思ったこと。
私が新入社員の時に、先輩とこんなふうに会話できたかな?と。
いやいや、できなかっただろう。
ましてや20歳近く離れた先輩と和気藹々と会話することなんて考えられなかった。

当時喫煙者だった私。
喫煙所にいって、先輩方がいると落ち着けない。
だから、なるべく他の人がいない時間を狙っていた…

そんな時代も過去の話でしょうか。
いや、今でもそんな職場はたくさんあるのでは。
ただ、この職場では年齢というものをそこまで意識することがない環境が整っているんではないか?
どうしたらそんな環境になるのかな。。。

年下の責任者

ご存知の通り、温泉旅館には支配人という役職があります。
星野リゾートでもご多分にもれず、各施設に支配人が存在します。
私が就職してから今まで、支配人は5名おりましたが、そのうちなんと3名が年下の支配人でした。

一般的な旅館でしたら、支配人は年配の方が多いことでしょう。
というか、「支配人」って、「初老のダンディなおじさま」というのが一般的なイメージではないでしょうか?

温泉旅館ブランドの「界」、というよりも、星野リゾートでは、支配人を含めた役職へは立候補制度をとっているため、年次に関係なくチャレンジできます。
もちろん入社1年目でも。
⇨総支配人やユニットディレクターなどのマネジメント職に挑戦する機会はありますか?

つまりは、立候補しなければ、わたしのように40代でもチームスタッフとして現場で働くこともできる。
マネジメントに興味があるという方は、立候補するというキャリアパスもある。
だから、20代の支配人もたくさんいるのが界の特徴。

縦でなく、横の関係

そこにはフラットな組織であるという企業文化が前提になっています。
誰もが、言いたいことを言い合える環境。
それは、従来型のピラミッドの縦型の組織ではなく、横型の組織。

役職はあくまで役割である。
支配人は組織全体をリードする役割。
チームスタッフは顧客と接する役割。
といったように、それぞれの役割を全うする。

年齢がきたから肩を叩かれ、やりたくもない管理職をやる…
そんな従来型の組織よりは、各個人の「やりたい」「ありたい」を重視されていると感じます。


偉い人信号をなくす職場作り

しかしながら、支配人となると、評価する立場だったりと、役割ならではの業務があるため、どうしても偉い人と思われてしまいがち。
だから、フラットな意識を醸成するためにいろいろと試行錯誤したようです。
画期的な方法だな、と思ったことが、「偉い人信号をなくす」職場作り。
例えば、支配人室をなくすということ。

私の職場では支配人室はありません。
事務所の一角に支配人のスペースはありますが、椅子もありません。
支配人は常にスタンディングでパソコンをカタカタとしています。

何か報告があると、「偉い人」が座っているであろう部屋のドアをコンコンとノックし、
「失礼します」
と言って、ドキドキしながら入室する…
そんな緊張感は全くありません。

「○○さん、相談がありますがお時間よろしいですか?」
とお声がけするだけ。
基本の報・連・相がしやすい環境なので、問題があっても手遅れになりづらい。

これは代表、星野佳路も実践していて、代表室(社長室)というものがありません。
今までの会社の社長と比較しても、圧倒的に話しかけやすい存在だと感じています。

偉い人信号がなければ、無意識的に横の関係が生まれる。
その関係は同じゴールを目指す仲間であり、フラットになんでも言い合う。
つまり、「偉い人」という意識がなければ、フラットな組織文化になりやすい。
そこには年齢という壁はなく、役割という違いがあるだけです。

※もちろん、年齢は関係ないとはいえ、年長の方への遠慮はないが、尊敬はあると思っています。

以上、星野リゾートの働き方シリーズ、年齢をテーマに綴りました。


おもてなし産業をかっこよくしていきたい!
という思いから、『星野リゾート』をテーマに変わった組織文化やマーケティングの他、おもてなし業のコツを発信しています。



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