温泉旅館文化が海外でキラキラに輝く未来
こんにちは、あんでぃです。
タイへの瞑想修行以来、久々の投稿ですね。
人生5回目となった今回の10日間の修行では、今までになく深く心を揺さぶられる体験となりました。
その辺りのお話はまたおいおい…
そんなタイ滞在の中で、バンコクに住むタイ人投資家の方とお会いしてきました。
日本。空前絶後の投資先!
彼はもともとファイナンス関係のお仕事をしていたため、富裕層とのコネクションを持っていて、日本への新たな旅のスタイルを提案しています。
それは、日本各地に住みやすい家を準備し、気軽に日本へ旅できるようにするというプロジェクト。
日本は建設費用が高いため、中国企業とコラボして、中国で家を組み立て、日本へ持ち込む。
そんな家を日本各地に作ることで、日本に慣れていないタイの方々が安心して日本を周遊できるようにしたいとのこと。
そのために、投資家から融資を募っていました。
時代は変わったなぁ、と思います。
かつては日本が各国に投資する側だったのが、円安も手伝って、いまや絶好の投資先として見られている。
良くも悪くも、日本という国は大きく変革しています。
その中で僕ら宿泊業者はどうしたらいいのだろう、と深く考えさせられました。
北米に温泉湯治文化を!
そんな中、星野リゾートは北米への進出を計画しているのはご存知でしょうか?
しかも、日本の温泉旅館文化を持ち込もうとしているのです。
温泉文化が根付いていない北米で、温泉旅館…
大丈夫!?
って思われそうですが、これ、本気です。
以前のこちらの会議の際、
代表の星野佳路とお話しする機会があったので、聞いてみました。
なぜ北米にこだわるのか?と。
それは代表が大学卒業後、アメリカで仕事をしていたときのこと。
日本のホテル企業が進出したのを目の当たりにしたそうです。
その企業はアメリカへ進出した際に、西洋のスタイルをそのまま踏襲し、結果的に失敗…
代表曰く、
「日本人がフランスでフレンチレストランをやるようなもの」
なるほど、たしかに強みが発揮される要素がない、と思いました。
代表はその時から、日本の誇るべき温泉旅館(湯治文化)を持って、アメリカで勝負すると心に決めたそうです。
北米進出は数十年かけての念願のプロジェクト。
そのお話を聞いていて、私も妙に胸が熱くなったのを覚えています。
日本、本気出そうぜ!
この話って夢があると思いませんか?
先日タイにいって感じたのは、世界での日本のプレゼンスが落ちていること。
タイで見たのは、日本料理、日本車、漫画、あとは古い電化製品(ナショナルのとか)といったところ。
かつては、ソニーのウォークマンが一世を風靡して、
「日本製ヤバい!」
なんてイメージがありましたが、今は古い電化製品(ナショナルの給湯器とか)以外はほとんど見られませんでした。
街の電気屋さんに行っても、日本製のものはあまりありません。
そんな中、温泉旅館・湯治文化という日本古来の文化を海外に持ち込んでいく。
新たな文化を根付かせるというのは、イバラの道かもしれません。
しかし、この文化が海外に根付いていったときの風景を、、、
私はどうしても見てみたい。
今年の星野リゾートのインターンシップでもこのようなことが書かれていました。
おもてなし産業においては年々、求められるものや環境が大きく変化しています。
冒頭に挙げたように、日本に進出しているのはタイの個人投資家だけではありません。
今や海外のホテル企業も日本の温泉旅館市場に続々と参入しています。
そんな激動の環境の中、
日本企業として、また旅館人として、
温泉旅館文化を未来へ残していきたい、
と切に願っています。
おもてなし産業をかっこよく。
あんでぃでした。