ぼくとおじさんと - 僕の一日
番外編⑤ 僕の一日 ep.2陽の移ろいで秋を感じながら、僕は桜間が乗ってきた車に高木の荷物を運び入れ二人を見送った。
高木の部屋の鍵を僕が事情を話してアパートの大家に渡した後、自転車をまたぎ次の阿部雅子の所に移動することにする。
阿部さんは二番目の店舗のそばに住んでいる。齢は60歳だが、外国人アルバイトからお母さんと呼ばれ信頼を寄せられている人だ。
高木といい阿部さんといい二人とも女性なのは、男の僕にないものを持っているからに他ならない。
10 日ほど前、自宅にいた阿部さんに