脳梗塞のリハビリ迷走記録(ワールドウィング編 その1)
自主リハビリの迷走
2022年6月に脳梗塞となり、同年9月に退院。入院期間は約3か月。
同様の病気で入院中の人達から、「普通の人と変わらない」と言われるほどに回復した。
実際に不自由な面もあったが、生活してゆけば自然と治っていくだろうと勝手に判断し、退院を申し出た。
入院中は不自由なこともなく、資金面でも不安はなかったが、コロナ禍の閉塞感もあった。コロナ禍でなくとも友達がいない自分への面会はなかったと思うが、退院すれば寿司やうなぎ、ラーメンも食えるし、風呂もゆっくり入れると考えた。
退院後に通うリハビリ病院も紹介(入院していたリハビリ病院は所得制限がある)してもらった。(週に一度)
また、プライベートジムに入会し、リハビリと並行して体力をつけようと考えた。
しかし、回復したと思ったのは間違いであった。日常生活ではトラブルばかり。障害をもつ人向けの病院では動きやすいのは当然だったがそれに気が付かなかった。リハビリのゴールデンタイムといわれる3ヶ月間に比べれば治りが遅くなっていた。
退院後、もう少し病院にいたほうが良かったと思ったことも多少あったが、多くの患者が入院の順番待ちをしているので空けてあげたのだと思うようにしていた。
ワールドウイングへ通うきっかけ
自分の予想に比べてなかなか治っていかない身体に不安を感じながら過ごし、2か月程経ったある日。中日ドラゴンズの山本昌投手が初動負荷理論に基づいたトレーニングよって50歳まで現役を続けることができたという記事(番組?だったか?)を見た。イチローや中日の選手が毎年オフには鳥取のワールドウィングに行き、初動負荷トレーニングをしていることは(東京)中日スポーツを読んでいるドラゴンズフアンの自分にとっては常識の話であったが、健常者のころは関係ない話だと思っていた。
山本昌の説明で出てきた、神経と筋肉の伝達を良くしてケガをしにくい身体をつくる(ザックリ過ぎる説明)というコンセプトは、脳卒中のリハビリにも向いているのではないかと考え、住んでいる場所の近くにジムがないか調べた。すると、総本山の鳥取本部では、プロ、トップアスリート向けの合宿だけでなく、脳卒中患者や脳性麻痺の人達も受け入れているとのことであった。
さっそく鳥取本部に電話をする。
11月下旬から12月上旬までは空いているのでOKとのこと。即座に日程を確認し、申し込む
初めての合宿は3泊以上を推奨されるが欲張りな性格から4泊とした。
(つづく)