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脳梗塞のリハビリ迷走記録(PNF編 病院との差について)

実感1 救急病院におけるリハビリ

脳卒中となり、身体の一部が麻痺した場合、かならずリハビリすることとなる。自分の場合は、救急病院に3週間、リハビリ病院で3か月間のリハビリを行った。
救急病院では罹患した直後から身体を動し、できるだけ早急に改善をはかる。PT(理学療法士)とOT(作業療法士)の2名からの指導であった。ダメージを受けた脳の回復(寝てる細胞を叩き起こす)が最優先のため、基本的なことが多かった。お世話になった二人は非常に勉強をしていて、いろいろな質問に即座に資料を示しながら回答をしてくれた。入院時にスマホを持ち込んでいて、暇な時間にいろいろ調べたし、父親が20年前脳内出血となって左麻痺となり、リハビリの手伝いをした経験もあったのでかなりの知識もあった。二人のお陰でその当時と現在のリハビリの違いや今後の流れ等、大まかな把握ができた。

実感2 リハビリ専門病院

脳梗塞の後、脳が腫れ、それが2週間程度かけて治まってくると、本格的なリハビリがスタートする。総合病院での治療が必要とされる人以外は、リハビリを専門に行う病院に入院して毎日、休みなく3時間のリハビリをすることとなる。
リハビリ病院への入院して最初に感じたことは、PTやOTが若い人ばかりであったこと。ほぼ全員が20代。それらの若い人たちの指示でリハビリを行う。すごく立派なリハビリ施設もあっが、当時はコロナの影響で人数制限がありあまり使えなかったが。
若い人たちから元気を与えてもらいながら、活気のある雰囲気でリハビリができたことはありがたかった。
その一方で、彼らに疑問を投げかけても、腹に落ちるような回答があまりなく、目的がよくわからない筋トレのようなキツいトレーニングも沢山あった。
代償(リハビリの際、脳卒中の影響で十分使えなくなった筋肉を動かす代わりに別の筋肉を使ってしまうこと)も相当意識してくれていたが…。

PNFとの差につい

まず前提として、リハビリ病院は素晴らしい考え方の下で濃密なリハビリを行うことができる場所であり、脳卒中患者にはなくてはならず、大変感謝している。
しかしながら、リハビリ病院のPT・OTは若くて経験が少ない人ばかりである。統括するリーダーも30代前半であったと思う。人材の新陳代謝が激しいらしい。
私のように、50代で脳卒中となった者は少しでも改善したいため、自分でいろいろと調べたり、指示されたトレーニングの意味や狙い知りたがる。自分でも調べる。いろいろな事を質問し、納得できないような時には意見も言ったりした。今思えば嫌な患者である。
しかしながら、PNFでは質問はしてもその狙いを聞いたり意見をいうことはない。意図を明確に伝えてくれ、そのうえでトレーニングを行うので納得しながら行うことができる。
また、代償が起こると、直ぐに身体の形を変えて狙った箇所に効くようにしてくれる。こちらも実感する。使えていない箇所を動かすため、自然と唸り声がでるが、リハビリ病院の時と違いハードなトレーニングを課される事によって出てくる声ではない。
PNFの担当者はPTとして経験を積み、さらにPNFの資格を取っている(担当のO氏は米国でなければ取得できないランクの資格を所有)ため、学校を出て数年のPT・OTと比較してしまうのは酷でなのだが。
しかしながら、歳をとってから脳卒中となってしまい改善を半ばあきらめた人と、まだまだいろいろ楽しみたい気持ちを持っている人ではリハビリに対するモチベーションがまるで違うし、PT達に対してかなり高い要求を持っている(ハッキリとは言わないが)。
難しい話かもしれないが、まだまだガンバリたい人には知識と経験が豊富な人をあてて欲しい。

退院後に健康保険を使わない自費リハビリの施設(?)に通う人もいるらしいが、そちらのリハビリはどんな具合なのだろうか?

(次回こそワールドウィング編)






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