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脳梗塞のリハビリ迷走記録(PNF編 part1)

2024年現在、一番頼りにしているところ

PNFとの出会い
脳梗塞となって1年を少し過ぎた頃の2023年10月ころに、身体の改善に進歩が見られないことに対して、もはや普通のこととして受け入れている一方で、もどかしさも感じていた。また、秋という寂しさがつのる季節と気温に敏感な脳梗塞の後遺症もあるのか、気持ちは落ち込むばかりであった。
自分の場合は、右麻痺といえども普通に歩行もできるしパソコンも打てる程度なので、他の方々に比べれば随分恵まれているほうだと思う。
しかしながらかつての自分と比べると、テニスはできない、ゴルフはハーフがやっと、通勤後は身体がくたくた、一時間椅子に座っているだけで右足が引きつりまともに歩くこともできない。なにより元気が出ない。
行き詰まりと落ち込みで悶々としている時に、高校時代の同級生から彼の息子のマラソンの応援に行かないかという誘いがあった。
彼の息子は箱根駅伝で2区を走った経験もあり、パリオリンピックも目指しているほどのランナーながら、ケガにより休んでいたが復活したとのこと。
応援は二つ返事で承諾しつつ、復活のためのにどのような治療を受けたのかを聞いたところ、PNFという手技を使った治療院に通っているとのことであった。聞けば、脳梗塞のリハビリに来ている人もいるのだとか。彼の息子が治療院に話を通しておいてくれるということになったので、直ぐに予約を入れて訪問した。

PNFとの第三種接近遭遇(表現が還暦間近)

2023年10月に初訪問。どこでも記載するようなカルテに記入を行い、所定のトレーニングウェアに着替え、担当者(以下、「O君」)とご対面。どうやら、この治療院に通う限りこの人が面倒を見てくれるようだ。
「まずは歩いてみてください。」と言われたので、自身満々に歩く。
心の中では『脳梗塞後1年ちょっとなのに立派に歩けるだろう。』、『健常な人と遜色ないだろう。』、『あと少し改善すればALL OK』等と思いながら歩いたが、O氏の反応は芳しくない。
「体幹が十分機能していないせいか、右側が遅れてしまい、歩行はかなり崩れています。まだまだかかりそうですが頑張りましょう。」と、意外、いや、まったく心外な言われようにムッとする。
最初にそのようなスタートだったため、少し疑心暗鬼になりながらも、週に一度の治療がスタートした。

PNFとは

ところでPNFとは、1940年頃に米国の神経生理学者と理学療法士が開発した手法であり、動かしにくくなった筋肉や関節を神経を活用して復活させるように導く治療方法で、正式名称をなんちゃらかんちゃらというらしい。(ググってください)
もともとはポリオ患者の治療から発展したとのことで、理学療法士の資格を持っていないと、PNFの勉強を始めることさえできないそうだ。
筋肉と神経の伝達を改善して身体の機能を上げることが目的で、治療者もベースが理学療法士で身体を知悉している事などから、次第にアスリートも注目するようになり、ケガした人だけでなくパフォーマンスを上げるために通ってくる人もいるらしい。
待合室では力士をよく見かけたが、意図して大きな体を作っているアスリートと自分のようなデブ(183cm 100㎏)とでは、雰囲気・迫力がまるで違った。(つづく)




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