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ゲームエッセイ#16 WiiU
Nintendo Switchの前世代に当たる機種としてWiiUがある。私が久しぶりにゲームをプレイするようになった際に、最初にメインに使ったハードなのでそこそこ思い入れ深い。
ただ売上は任天堂ハードの中では最低クラス(Switchが世界で一億台売れているのに反してこちらは1300万ほどしか売れていない)で、四年程度で幕を閉じたゲームだ。
出ているソフトも大作感のあるものは少ない。ローンチとして発売された2Dマリオ『Super Mario Bros. U』はマンネリ感が否めない、3Dマリオの『Super Mario 3D World』はゲームとしての面白さはともかく、『マリオギャラクシー』とかに比べてスケール感が劣る。WiiU最後のソフトして発売された『ゼルダの伝説 BOW』はSwitchのローンチでもあり、基本的に今ではSwitchのソフトとしてカウントされている(売上もSwitchに方が圧倒的)
自分がWiiUとして一番プレイしたのは『スマブラ For U』。ネット対戦はほとんどせずに友人たちと専ら乱闘を楽しんだ。ただゲームとしての評価はそこまで高くなく、今から見るとSwitchの『スマブラSP』としての踏み台感が結構強い。
おそらくWiiUの最大のゲームは今では人気シリーズとなった『Splatoon』だろう。あと『マリオカート8』も大作だった。Switchで上位互換かつDLCによりコースが倍になった『マリオカート8DX』が出たものの、当時初めて出た時のあのグラフィックはかなりすごいと思った記憶がある。
ともかく振り返ってみれば、正直、 WiiUはあまりソフトのラインナップに魅力がない。マリオとかスマブラの任天堂お馴染みの作品はともかくとして、サードパーティのような作品や、中堅クラスの作品のラインナップがかなり薄かった印象がある。おそらくそういうのはNintendo 3DSで出ていたのだろう。3DSも携帯機ながら相応のスペックではあるので、そこそこ程度の作品なら3DS出した方がいいと判断されたのだろう。スクエニの『Bravely Default』もそこそこには大作のゲームでWiiUで発売されてもおかしくないスケールのゲームだったが、結局3DSに発売された。やはりソフトが薄くてはハードは振るいようがないのだ。
そういえば、WiiUでプレイして面白いと思い、かつ現在でもSwitchに移植されていない作品が一つあった。『ヨッシーウールワールド』だ。
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プレイ感覚は『ヨッシーアイランド』そのまんまだが、グラフィックがすごく、とても新鮮な感覚でプレイできた。Switchにこの続編と言うべき『ヨッシークラフトワールド』は出ているが、個人的にはウールワールドの方が感動した。これはぜひ移植されてもう一度プレイしたい。