2024年に買ったガジェットまとめ


はじめに

今年もいよいよ残りわずかとなった。
2024年最後の記事として、今年買ったガジェットを列挙し、簡単にレビューする。

iPhone 16 Pro Max

約19万円
例年通り、新しいiPhoneのPro Maxを購入。

・15 Pro Maxから廃熱性能が向上し、原神の動作が大幅に改善。最も変化を実感した点である。
・バッテリー持ちも改善。出先で原神をプレイしても、モバイルバッテリーにお世話になることは無くなった。
・画面が大きく、かつベゼルレスになった。実用上の違いは小さいが、今見ても迫力があって、オタクにとって非常にクールだと感じる。
・新しいフォトグラフスタイルによって撮影の幅が大きく広がっており、カメラの進化は評価に値するが、vivoで撮影する筆者にとってはあまり関係のない話である。
・iPhoneで撮影する際も、カメラボタンは全く使っていない。筆者としては従来機との差を明確化するための飾りだと認識している。

iPhone 16シリーズがマイナーチェンジであることは間違いなく、初めてUSB-Cが採用されたiPhone 15シリーズなどと比較すれば、従来機からの変化は小さい。

しかしマイナーチェンジも悪いことばかりではなく、その分15 Pro Maxから熟成が進み、製品としての完成度は高まっていると感じる。

筆者のiPhone 15 Pro Maxは、ヤマダ電機に14.5万円で売却することができた(しかも本体のみ!)。どんなマイナーチェンジであっても、筆者は来年も再来年も、新しいiPhoneに買い替え続けるだろう。

vivo X100 Ultra

約14万円 詳細は以下の記事から。
https://note.com/androiddimension/n/n11a998e45da7

Xiaomi 14 UltraやFind X7 Ultraの方が人気なようだが、
筆者にとっての2024年ベストカメラフォンはvivo X100 Ultraである。

SmallRig FilMov CameraKit for vivo X100 Ultra

約1万円

vivo公式の、X100 Ultra専用カメラキットである。発売当初は品薄で、Aliexpressからの購入も難しかったため、人生で初めてタオバオを使い、SmallRig公式から購入した。

Good Point

・見た目がそれっぽくてイキれる
→これが最大の長所である。
・ホールド感アップで撮影が安定する
→Xiaomiのものよりホールド感は上。
・三脚ネジ穴がある
→本体にストラップホールが無いため(商品画像にはあったのに…)、筆者は三脚穴にストラップを取り付けられる器具を購入し、カメラキットを首から下げられるようにしている。
・フィルターを装着可能

Bad Point

・全体的にビルドクオリティが低く、すぐ壊れたりボロボロになったりしそう
→特にケースはプラスチック感が強く、50回くらい着脱したら割れそう
・表面のフェイクレザー加工は爪で簡単に剥がせそう
・シャッターボタンは固定が甘くカチャカチャ鳴る
・パッと見カッコイイけどよく見るとハリボテ感がある
・ボタンが効かなくなったなど、不具合報告も多い
・各種ボタンの機能の割り当てをカスタマイズできない
→ボタンで起動するカメラモードは何故かストリートスナップモードで固定。

総評としては、良くも悪くも思った通りである。

安っぽいと感じていたXiaomiのカメラキットよりも安価で、元々ビルドクオリティにはあまり期待していなかった。機能性や実用性というより、それっぽい見た目にしたい人にオススメ。

筆者はカメラっぽい見た目にしたいがために購入し、その目的は達成出来ているので、個人的には満足している。それどころか充電は1回しかしておらず、完全にカメラっぽい見た目の、ただのケースとして使っている。

カメラキットというもの自体、vivo以外だとXiaomiしか出していない需要が未知数な製品なので、開発にあまりコストを割けず、微妙な完成度で製品化したものと推測される。今後カメラキット市場が拡大していくことに期待したい。

Ulanzi MT-44

約3000円

一般的な三脚よりコンパクトだが、ミニ三脚よりは大きく頑丈で、最大約1.4mまで伸ばすことができる、丁度良いサイズ感の三脚。

普通の三脚では持ち運びに邪魔で、ミニ三脚だと高さや強度が心許ない、という筆者の悩みを解決してくれた。

ネジ穴にカメラを固定できるだけでなく、クリップ部分にスマートフォンを挟んで固定することも可能な二刀流タイプ。

ただ買ってみたはいいものの、そもそも思ったより三脚の出番がないことに気づいた。来年からは仕事の関係上使う場面が増えそうなので、今後に期待したい。

余談だが、YouTubeやTikTokで話題の某有名弁護士の方とお話しする機会があり、この三脚を紹介したところ、痛く気に入った様子で、即ポチされていた。

OPPO Enco X3

約2.7万円 詳細は以下の記事から。
https://note.com/androiddimension/n/ne7c13ebdbd52

音質、ノイズキャンセリング、再生時間などを高い次元で実現しており、筆者が史上最高のTWSだと断言する一品。

尚、上の記事にも書いてある通り、皆様が買われる際には、Enco X3ではなく、1.5万円から購入できるOnePlus Buds Pro 3という、別名のほぼ同じ機種の購入を推奨する。

Huawei FreeBuds Pro 3

約2.5万円

筆者がEnco X3を購入する前に使用していたTWS。

どの要素も基本的にはEnco X3に劣るものの、昨年発売されたTWSとしては音質もノイズキャンセリングも優秀である。

但し、Huaweiデバイスと接続しているかどうかで使用できる機能に大きな差があり、Huaweiユーザー以外にはオススメできない。

現在は中国で後継機のFreeBuds Pro 4が発売されており、Huaweiユーザーが今から購入されるのであればそちらがオススメである。

筆者はHuaweiユーザーではないが、美品中古を1.5万円で購入し、半年ほど使用して1.2万円で売却できたため、リセール込みで満足している。

Redmi Buds 6 lite

約3000円 詳細は以下の記事から。
https://note.com/androiddimension/n/ne5bc6c10846b

妹への誕生日プレゼントとして購入。とにかく安く、最低限使えるTWSが欲しい人にオススメ。カラーは、遠目からだとAirPodsに見える白がオススメ。

Final B3

現在は生産終了している有線イヤホンである。定価は約5万円で、筆者は美品中古を約3万円で購入した。

筆者が初めて音に惚れたイヤホンで、高校生の頃からいつかは手に入れたいと思っていたのだが、今年遂に(深夜テンションと就活のストレスで)購入。

…ところが、たったの数ヶ月で売却してしまった。まず、Finalのシルバーコートケーブルではあるあるらしいのだが、ケーブルの片側が接触不良を起こしてしまった。この問題は別のシルバーコートケーブルを安く譲ってもらうことで解決した。

しかし、そういった有線イヤホン特有のトラブルも含めて、TWSと比較したときの取り回しの悪さや、イヤホンの魅力を最大限引き出すためにはDACやDAPを用意する必要があること、そもそもTWSの音質が良くなってきていることなどを総合的に考慮した結果、有線イヤホンは筆者にとって不要なものであるという考えに至った。

筆者は何年もTWSを使い続けた結果、いつの間にか有線イヤホンの不便さに耐えられない体になっていたのである。音質は追求したいけれど、TWSの中で追い求められる範疇でいい。筆者は音質よりも圧倒的な取り回しの良さを選択して、Final B3を手放すと同時に、有線イヤホンとの決別を誓ったのである。

Black Shark S1 Classic

約5000円

Black Sharkといえば、一昔前はXiaomiのゲーミングスマートフォンブランドとしてそれなりに有名だった。現在も一応ゲーミングブランドを掲げているようではあるが、スマートフォンの開発を辞めブランドの規模は縮小し、スマートウォッチの展開を主としているようだ。

S1 ClassicはBlack Sharkが展開するスマートウォッチの一つであり、円形の筐体に三つのボタンを備える、古典的な腕時計型のデザインが特徴のスマートウォッチだ。

このスマートウォッチの魅力は、ひとえに価格に対する見た目の良さにある。5000円という安さにも関わらず、見た目の高級感は1万円を超えるスマートウォッチと遜色ないレベルであり、筐体の質感は勿論のこと、ディスプレイは有機ELで60Hz駆動にも対応している。付属のバンドはチープなので、適当な22mm幅の高級感あるバンドと組み合わせれば、とても5000円のスマートウォッチとは思えない見た目に仕上がる。

スマートウォッチにはガジェットよりもアクセサリーとしての魅力を求めている筆者にはぴったりの製品であり、機能面についても、実用性はさておき5000円程度のスマートウォッチにあるような機能は一通りそろっており、バッテリーも10日程度持つ。

但し、このスマートウォッチは致命的な欠点を複数抱えている。
・急激にバッテリー持ちが悪くなることがある。そうなった場合、初期化しなければこの不具合は治らない。
・スマートウォッチなのに、時間に15秒程度のズレがある。
・龍頭の回転操作が効かなくなった。
・記録されている歩数が明らかにおかしい。
・定期的な心拍数計測をオフにしても、勝手に計測している。
・通知が来ないようにする時間を設定しておくことができない。
・アプリには多数のウォッチフェイスが用意されているが、プリセットのものを除いて、スマートウォッチに保存しておけるウォッチフェイスは何故か一つのみ。

このように、不具合が多いだけでなく、シンプルにソフトウェアの作りが雑であり、Xiaomiのサブブランドとは思えない低クオリティである。
従って、このスマートウォッチを他人に勧めることはできない。
しかし、筆者はかれこれ半年以上このスマートウォッチを使い続けており、満足しているわけではないが、これで良いと思っている。
というのも筆者は先述した通り、スマートウォッチにはガジェットよりもアクセサリーとしての魅力を求めており、そのための最低限の機能は果たしてくれているからである。不満はあるが、5000円でこの見た目なのだから、ギリギリ許容しているといった具合だ。また、腕に装着しているものであるため、稀にスマートウォッチをぶつけてしまうこともあるが、5000円ならそれも気にならない。

今のところ、これといって他に気に入った見た目のスマートウォッチがあるわけではないので、とりあえずS1 Classicが完全に壊れるか、魅力的なデザインのスマートウォッチが登場するまで現状維持とするつもりである。

iQOO Magnetic Cooling Back Clip

約5000円

深圳のvivoショップで購入。深圳旅行のお土産程度の感覚で購入したのだが、想像以上に良い製品だった。

スマートフォンの背面にマグネットで固定し、ペルチェ素子を用いてスマートフォンを冷却する機器である。尚こちらはvivoのサブブランドであるiQOOから発売されている商品だが、vivoやiQOOの機種を含む、MagSafeやQi2をサポートしていないスマートフォンでこちらを使用する際には、付属している磁気シートをスマートフォンに貼るか、MagSafe対応のケースを別途購入する必要がある。従って、本製品はiQOOのものであるにも関わらず、最も相性の良いスマートフォンはiPhoneであるという矛盾が抱えている。

今でこそiPhone 16 Pro Maxに乗り換え、原神プレイ時の発熱やfps低下に悩まされることは減ったものの、15 Pro Maxの発熱は深刻で、長時間プレイ時のfps低下は免れ得なかった。

しかし本製品を使用すれば、環境によっては軽く結露するほどの強力な冷却システムによって、iPhone 15 Pro Maxで長時間原神をプレイした場合でも、fpsの低下とは無縁になる。

iPhone 16 Pro Maxでプレイしている現在でも、長時間探索したり戦闘コンテンツでタイムアタックをする際などは、とてもお世話になっている。

これ以外にもMagSafe対応のペルチェ素子クーラーはいくつか存在するが、本製品は大手スマートフォンメーカーであるvivoのものというだけあって、製品としての完成度が高い。

冷却性能の高さは勿論のこと、ビルドクオリティが高く、安っぽさが無い。
また性能の割に小型・軽量であり、ゲームプレイの邪魔になりにくい。
電源に接続すれば即起動というシンプルな構造で、ボタンが1つだけ備わっており、そのボタンで二段階の冷却強度と、背面LEDの照明パターンを変更できる(オフにすることも可能)。

欠点を挙げるとすれば、冷却モードが強の場合はそれなりにファンの音がする点と、スマートフォンを充電しながらプレイする場合には冷却と充電で別々の充電器が必要になる点である。これらは製品の性能やサイズ感とトレードオフである。

原神を極めるならゲーミングPCやPS5を購入すべきであり、スマートフォンで極めようとしている筆者のような者はマイナーだと思われるが、もしそのような稀有な方が他にいらっしゃった場合には、こちらのアイテムをオススメしたい。

vivo 44W FlashCharge Power Bank

約5000円

深圳のvivoショップで購入。機能や見た目は至って普通のモバイルバッテリーだが、最大45Wの入出力に対応している。製品名には44Wとあるが、それはvivo独自規格の急速充電であるFlashChargeを使用した場合における最大のW数であり、USB-PDの場合は最大45Wである。

それなりにバッテリー持ちの良いスマートフォンを二台併用していることもあり、筆者がモバイルバッテリーを使用する機会は限定的である。しかしだからこそ、いざ使用したい時にモバイルバッテリーが十分に充電されていないということがよくある。45W入力に対応しているこのモバイルバッテリーであれば、比較的短時間で充電可能であるため、このようなトラブルが発生しにくい。また、小型なモバイルバッテリーであっても、やはり充電しながらスマートフォンを使用するのは取り回しが悪く、モバイルバッテリーで充電している時間は短い方が良い。45Wの出力に対応する本製品であれば、iPhoneもvivoもそれなりの速度で充電可能である。

急速充電のメリットは今更ではあるが、本製品を購入するまでモバイルバッテリーの充電スペックにはあまり気を使っていなかった。本製品はモバイルバッテリーにおける急速充電の重要性に気づくきっかけとなった。

尚iPhoneは言わずもがな、vivo X100 UltraもPDによる急速充電をサポートしているため、vivoのスマートフォンを使用しているからといって、急速充電のために、このvivoのモバイルバッテリーを購入する必要はない。筆者が本製品を購入した理由は、高出力のわりに薄型であること、vivoブランドへの信頼性、せっかくvivoのスマートフォンを持っているからブランドをそろえたい、程度のものである。ただし、中華スマートフォンには独自規格の急速充電しかサポートしていない機種も多く存在するため、その場合にはスマートフォンと同じメーカーのモバイルバッテリーを購入することが必要になる場合もある。

さいごに

今年は就職活動を早く終え、スマートフォン以外にも様々なガジェットに目を向けることができた1年だった。筆者は、来年大学を卒業し、社会人になる。ガジェットにせよ何にせよ、その人に必要なものは、その人の、その時の環境によって大きく左右される。従って、来年は筆者のガジェットに対する価値観も大きく変わると考えられる。一人暮らしになることで、いわゆるガジェットとは異なる、白物家電などにも興味を示すことになるかもしれない。2025年も、素晴らしいガジェットとの出会いに期待する。

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