自分の心に真っ直ぐに
何者かにならなければとか、
あれを達成しなければとか、
あの人に負けないようもっと頑張らなければとか、
やるからには完璧を目指すべきだとか、
そんなことはもうどうでもよくなってきました。
今まで、ずいぶん自分を縛って苦しめてきたなあと思います。
それより、毎日自分が心地いい丁寧な生活をすることが、
結局、一番自分を幸せにできる気がします。
自分が幸せだと、周りの人も幸せにできます。
心静かに過ごす秋の夜は、いくつになっても、
たくさんの気づきを与えてくれます。
結局、自分らしく生きることしか私たちにはできません。
父が遺したメッセージ、
「自分の心に真っ直ぐに」
の意味が、今頃になってさらに深く心に入ってきます。
たとえば、パールの粒のような美しい月が浮かぶすっきり晴れた夜空。 ベランダの格子が、月明かりでくっきりと床に写っています。
太陽と違って、月は自力では輝けません。
太陽のおかげで輝けるというのは、どこか人にも似ていないでしょうか。
だれもが、自分だけの魅力で輝けるわけではありません。
人の助力があって初めて自分の長所をみつけられたり、
人のおかげで、自分が引き立ててもらったりすることがたくさんあります。
もちろん、自身の才能や美しさが全くなければ、いくら人の援助があっても輝く事はできませんが、自分だけで成功しているという勘違いをしてしまうと危険です。
なぜなら、そう思ってしまった途端、
何者かにならなければ、
あれを達成しなければ、
あの人に負けないようもっと頑張らなければ、
やるからには完璧を目指すべきだ、
という迷路に入り込んで、どんどん自分を追い詰めてしまうからです。
月は、ただ静かに、夜空を少しだけ明るくしています。
その存在をことさら主張したりはしません。
でも、ベランダの床に浮かんだ格子模様でその存在に気づき、空を見上げて月の美しさに心を動かされる人は必ずいます。
自分らしく丁寧に自分を磨き続けていれば、
きっと自分にも周りの人にも幸せが降ってきます。
だから守ることはたったひとつ。
「自分の心に真っ直ぐに」
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