絵本「きみのことが だいすき」
ひらがなばかりのとても可愛い絵が描かれた絵本。
これは、あきらかに、小さな子供に向けた絵本です。
でも、この絵本に救われるのは、もしかしたら、小さな子供よりも、読み聞かせるお父さんやお母さんではないかと思うのです。
昔々、小さな子供だった、今は大人のふりをして社会で頑張っている全ての人に向けた絵本だと思うのです。
大人の顔をしていても、心の中には、みんな、小さかった頃のままの自分が住んでいます。
苦しかったり悲しかったり、
寂しかったり腹が立ったり、
床にひっくり返って泣き叫びたかったりする
傷つきやすい小さな自分。
そんな自分を心の中に閉じ込めて、行き場をなくしていませんか。
どんなに頑張っても、ちっとも前に進んでいないような気持ちになる夜に、この絵本を開いてみて下さい。
なんともやわらかくてやさしい動物たちの絵が、
心の中に深く入ってくる言葉が、
きっとその生きづらさを和らげてくれます。
ただ黙って、絵本の世界に浸ってみて下さい。
そして、できれば、そのまま寝て下さい。
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