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久しぶりの豪徳寺のたまちゃん
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こんな寝姿の猫を見たことがありますか。
しかも、これは飼い猫ではなく、野良猫です。
地元住民はもちろん、国内外を問わず、観光客の中でも有名な、豪徳寺の生きた招き猫、たまちゃんです。
季節外れに暖かい午後。
寺務所も閉鎖したあとの遅めの時間帯だったので、観光客もまばらで、境内は静かな雰囲気を取り戻していました。
そこでたまちゃん、ファンに大サービス中でした。
ここしばらく私もたまちゃんに会えていなかったので、この大判ぶる舞いっぷりに思わず声をだして笑いました。
そしてその後から、嬉しさがこみあげてきて、ちょっとじ〜んとくるほどでした。
それもそのはずです。
ほんの3ヶ月ほど前、たまちゃんは脚に怪我をして、全身状態が著しく悪化していました。
地元住民たちで動物病院に連れて行って約一週間の入院をしました。さらにそのとき、重度の腎不全があることも発覚しました。
一時は、どうなることかとかなり気を揉んだ経緯があったのです。
それが治療の甲斐あって、こんなに元気になったのです。
これ以上嬉しいことはありません。
一番は、豪徳寺のスタッフの方々の献身的なお世話のおかげです。
退院当時は毎日、今でも、二日から三日に一回、点滴をしなければいけないのです。
飼い猫ならともかく、境内のどこにいるかわからないたまちゃんを捕獲して点滴をすることは容易ではありません。
そんなたまちゃんを見守る地元住民のサポートも大きいと思います。
豪徳寺に散歩にきたついでに、というより、もはや、たまちゃん目当てで豪徳寺にきて、たまちゃんを探し、点滴が必要な日であれば、豪徳寺のスタッフさんに引き渡すという協力体制がいつの間にか出来上がっていました。
私もその一員になれたことを嬉しく思っています。
たまちゃんを見ていて感心するのは、とてもサービス精神が旺盛だということです。
豪徳寺のスタッフや地元住民たちは、ある意味、下僕です。つまり、裏方さんです。
観光客がいない時間帯には、下僕たちも、たまちゃんを膝にのせたり触ったりすることができます。
でも、観光客が来た途端、たまちゃんは接客モードになります。
ぷいっと立ち上がって、遠巻きでできた観光客の輪の中心に行って、堂々とした姿で無数の写真に収められています。
その姿を見届けて、下僕達はそれぞれの日常に戻っていきます。
たまちゃんの元気な様子を、こうしてnoteで報告できることをとても嬉しく思います。
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