絵本「ひみつのさくせん」

むちゃ だって　　ゆうきを だして　　つきすすむ

「ひみつのさくせん」　作　ニコロ･カロッツィ　訳　橋本あゆみ　化学同人

これは、勇気あるねずみたちと金魚の友情のお話です。

黒と焦げ茶とモスグリーンとオフホワイトだけのモノトーンな絵。カラフルな色と言えば、登場する金魚のオレンジがかった金色だけ。

そこに、ほんの少しの文章。

絵本に空間がたくさんあるだけに、ふわっとその世界に入り込みやすいのです。

無謀なことを思いついて行動にうつすねずみ。

それに躊躇せずのっかる金魚。

その作戦にたちはだかる三匹の黒猫。

多くは語られていないからこそ、ねずみたちの、金魚の、猫たちの気持ちをいろいろ想像できます。

そしてやっぱり印象に残るのは、冒頭のフレーズです。

むちゃ だって　　ゆうきを だして　　つきすすむ

そうすればきっと。。。

その先は、あなたが考えて行動して下さい。

素晴らしい未来は、今のほんの少しの勇気がきっかけで手に入れられるのです。

大丈夫。
やってみよう。
そうすれば、あなたもきっと。。。