あなたは今、自分にふさわしい場所にいますか?
ふさわしくない場所にいると、どんなに頑張っても報われにくいです。
間違ってはいけないのは、報われないのではなく、あくまでも、報われにくいというところです。
なぜなら、ふさわしくない場所を通ったからこそ、自分にふさわしい場所にたどり着けることも多いからです。
それに、生まれてからずっとふさわしい場所に居続けられるということはありません。
そもそも、自分にふさわしい場所がどういう場所なのかを知るためには、ふさわしくない場所を通ってみないとわからないものです。
最初から、ここは自分にふさわしくない場所だと決めつけて努力を怠ると、せっかく、何ごとかを習得し好きになったかもしれないチャンスを逃す可能性があります。
ただ最終的にはやはり、人は自分にふさわしい場所にいるべきだと思います。
みんながその場所をみつけられれば、世界はきっととても平和です。
ふさわしい場所とは、適材適所というのとは少し違います。
適材適所は、どちらかというと大勢の人が働く組織の効率を最大化して、利益を上げることを目的にしたビジネスライクなものです。
個人より集団の方に重きが置かれています。
置かれた場所で咲くというのとも少し違います。
置かれた場所とは、自分で選んでいない、たまたま風に吹かれてたどり着いた場所です。
今いるその場所で最善を尽くしなさいということを促すものです。
ふさわしい場所とは、そのたまたまたどり着いた場所で最善を尽くし、その経験や知識を活かして、自分から意識的に見つけ出した場所です。
置かれた場所をふさわしい場所にするには、自分の能動的な意志と努力が必要です。
今、自分にふさわしい場所にいるかどうかを知るためには、こんな質問を自分に投げかけてみるといいかもしれません。
毎日を謳歌していますか。
苦しいことはあっても、好きなことをしていますか。
一日の終わりに、今日も頑張ったと思えていますか。
自己批判の海に溺れていませんか。
昨日の自分より少しでも成長したと感じられていますか。
そして何より、毎日、楽に息ができていますか。
ふさわしい場所は、何かを達成したり社会的に偉くなったりすることが条件の場所ではありません。
自分が自分らしく楽に息をしながら生きられる場所です。
他人評価ではなく自己評価の結果、たどり着ける場所です。
もし、まだふさわしい場所にいないと感じるなら、こう考えてみてはどうでしょうか。
自分は今まさに、そのふさわしい場所を見つけるためのトレーニングをしている最中なのだと。
あるいは、意識的に、活動の場所を変えてみる、コンフォートゾーンから出てみるという方法もあります。
何も自分だけが変わる必要はないのです。
場所を変えてみるのも効果的です。
そこで初めて気づくことがあります。
そうすれば、同じ景色が違って見えて、実は、既に自分にふさわしい場所にいたなんてこともあるかも知れません。
ポイントは、焦らず、そして、自分を責めないこと。
一生かかって、自分にふさわしい場所を見つけられたら、それでいいのです。
あっ、今、もし見つけられなかったらどうしようって考えませんでしたか。
そんな心配はいりません。
今をしっかり楽しむ姿勢でいれば、人生の終わりに、それがあなたにふさわしい場所になっています。